言志四録 / 言志晩録 別存 第三十一条 明決爽快なるべし
公曰。男兒做事。宐明決爽快。勿爲趑趄依違。
新字:公曰。男児做事。宐明決爽快。勿為趑趄依違。
書き下し
公曰く、「男児事を做すには、宜しく明決爽快なるべし。趑趄依違を為すこと勿れ」と。
現代語訳
公(林述斎)は言った。「男子が事を行うときは、はっきりと決断し、さわやかにきびきびとすべきである。ぐずぐずためらったり、どっちつかずにしたりしてはならない」。
解説
別存の後半には、述斎の言葉を「公曰く」の形で集めた条が続き、これはその冒頭の一つです。事を行うには「明決爽快」、はっきり決めてさわやかに進めよ、「趑趄依違」してはならないと言います。趑趄は足がすくんで進まないさま、依違はあちらにもこちらにも寄ってどっちつかずのさまです。述斎の諡が「快烈」とされたことを思えば、まさにその人柄を映した言葉です。一斎自身も『言志四録』の中で、決断と果断の大切さをたびたび説いています。ただ、明決であることは軽率であることとは違い、よく考えたうえで迷いを断つことでしょう。判断を先送りしがちなとき、何が自分をためらわせているのかを見つめる手がかりになります。
この章句が説くこと
決断果断爽快優柔不断行動
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