言志四録 / 言志晩録 第二百七十一条 誠の感応
做事非誠意。則凡百不成。如當疾請醫亦然。既托以死生。必當一信其言。不生疑惑。如是則我之誠意。與醫人感孚爲一。而藥亦自有靈矣。是則誠之感應也。若或彌日經久。未得效驗。欲請他醫。亦當能與前醫謀。使之擧其所知。而與共虛心商議可也。如是而無效。則命也。非可疑惑。不然。衆醫群議。紛錯不決。如築室于道。則竟是無益耳。
新字:做事非誠意。則凡百不成。如当疾請医亦然。既托以死生。必当一信其言。不生疑惑。如是則我之誠意。与医人感孚為一。而薬亦自有霊矣。是則誠之感応也。若或弥日経久。未得効験。欲請他医。亦当能与前医謀。使之挙其所知。而与共虚心商議可也。如是而無効。則命也。非可疑惑。不然。衆医群議。紛錯不決。如築室于道。則竟是無益耳。
書き下し
事を做すに誠意に非ざれば、則ち凡百成らず。疾に当りて医を請ふが如きも亦然り。既に托するに死生を以てすれば、必ず当に一に其の言を信じ、疑惑を生ぜざるべし。是くの如くなれば則ち我の誠意、医人と感孚して一と為り、而して薬も亦自ら霊有り。是れ則ち誠の感応なり。若し或いは弥日経久して、未だ効験を得ず、他医を請はんと欲せば、亦当に能く前医と謀り、之をして其の知る所を挙げしめ、而して与に共に虚心に商議すべくして可なり。是くの如くにして効無くんば、則ち命なり。疑惑すべきに非ず。然らずして衆医群議し、紛錯して決せざるは、室を道に築くが如く、則ち竟に是れ益無きのみ。
現代語訳
事を行うのに誠意がなければ、何事も成就しない。病気になって医者を招く場合もまた同じである。すでに生死を託したのであれば、ひたすらその言葉を信じ、疑いを起こしてはならない。そうすれば自分の誠意と医者の心が感じ合い通じ合って一つになり、薬もおのずと霊験をあらわす。これこそが誠の感応である。もし何日も長く経っても効き目が現れず、ほかの医者を招きたいと思うなら、やはり前の医者とよく相談し、その知っていることをすべて述べさせ、ともに虚心に話し合うのがよい。そのようにしても効き目がなければ、それは天命である。疑い迷うべきものではない。そうせずに多くの医者があれこれ論じ、入り乱れて決まらないのは、道ばたに家を建てるようなもので、結局は何の益もない。
解説
この章句が説くこと
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