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言志四録 / 言志晩録 第二百四十三条 渠快事を担ひ我苦事に任ず

與人共事。渠擔快事。我任苦事。事雖苦。意則快。我擔快事。渠任苦事。事雖快。意則苦。

新字:与人共事。渠担快事。我任苦事。事雖苦。意則快。我担快事。渠任苦事。事雖快。意則苦。

書き下し

人と事を共にするに、渠快事を担ひ、我苦事に任ずれば、事は苦しと雖も、意は則ち快し。我快事を担ひ、渠苦事に任ずれば、事は快しと雖も、意は則ち苦し。

現代語訳

人と一緒に仕事をするとき、相手が楽しい仕事を受け持ち、自分が苦しい仕事を引き受ければ、仕事は苦しくても気持ちは晴れやかである。自分が楽しい仕事を受け持ち、相手が苦しい仕事を引き受ければ、仕事は楽しくても気持ちは苦しい。

解説

共同作業での役割分担を、心の快と苦から見た一条です。自分が苦しい役を引き受け相手に楽な役を回せば、作業はつらくても心はすっきりしている。逆に自分が楽な役を取って相手に苦しい役を押しつければ、作業は楽でも心は晴れない。仕事の苦楽と心の苦楽は逆になる、という鋭い観察です。前の条の、君子は心が苦楽に安んずるという話とも響き合い、心の快さは外の条件よりも自分の選び方から生まれることを示しています。『論語』の「難きを先にして獲ることを後にす」にも通じる考え方です。チームで仕事を分けるとき、人の上に立つ者が進んで面倒な役を引き受けると、周囲の信頼が生まれます。自分の心の晴れやかさも、その選択から来ることを教えてくれます。

この章句が説くこと

役割分担率先無私チームワーク心の快

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