韓非子 / 功名第二十八
人臣之憂在不得一,故曰:右手畫圓,左手畫方,不能兩成。故曰:至治之國,君若桴,臣若鼓,技若車,事若馬。
新字:人臣之憂在不得一,故曰:右手画円,左手画方,不能両成。故曰:至治之国,君若桴,臣若鼓,技若車,事若馬。
書き下し
至治の國は、君は桴の若く、臣は鼓の若く、技は車の若く、事は馬の若し。
現代語訳
極めてよく治まった国は、君主は撥(ばち)のようであり、臣下は鼓のようであり、技能は車のようであり、仕事は馬のようである。
解説
よく治まった国というものは、君主が太鼓を打つ撥のようなものであり、臣下がその撥に打たれて音を出す太鼓のようなものであり、技術や工夫が車のようなものであり、実際の仕事が車を引く馬のようなものだ、と説いています。撥がまず打たなければ太鼓は鳴らず、馬がいくら力強くても、車という仕組みがなければその力をうまく運ぶことはできません。上に立つ者は、まず自ら合図を送って人を動かし、動かされた人たちがそれに応えて働き、日頃から整えられた手順や道具を使って、実際の仕事という力を無駄なく運んでいく。この一連の流れがかみ合ってこそ、物事はうまく回ります。家庭でも、まず声をかける人がいて、それに応える人がいて、日頃の段取りがあってこそ、家の中の用事は滞りなく進むものです。
この章句が説くこと
役割分担仕組み化リーダーシップ実行力組織設計
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