韓非子 / 主道第五
臣有其勞,君有其成功,此之謂賢主之經也。
新字:臣有其労,君有其成功,此之謂賢主之経也。
書き下し
臣は其の勞を有し、君は其の成功を有す。
現代語訳
臣下は(実行する)労力を担い、君主は(その結果としての)成功を手にする。
解説
「家来が実際の骨折りを引き受け、主君はその成果を手にする。これこそが賢い主君の変わらぬやり方である」という教えです。人の上に立つ人の役目は、自ら手を動かして何でもこなすことではなく、下の人たちにふさわしい仕事を任せ、その積み重ねを組織全体の実りへとまとめ上げることにあります。何でも自分でやってしまう人は、その場では頼れる存在に見えても、周りの成長を止めてしまい、いずれ自分ひとりでは支えきれなくなります。これは会社の経営だけでなく、家事や子育てを一人で抱え込まず家族に役割を分けていく家庭の運営や、行事の準備をすべて自分でやろうとせず仲間に任せる世話役の在り方にも当てはまる教えです。
この章句が説くこと
役割分担マネジメント成果責任権限移譲
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