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言志四録 / 言志晩録 第百二十条 敵国外患を薬石と為す

人主宜以敵國外患爲藥石。以法家拂士爲良醫。則國不足治。

新字:人主宜以敵国外患為薬石。以法家払士為良医。則国不足治。

書き下し

人主は宜しく敵国外患を以て薬石と為し、法家払士を以て良医と為すべし。則ち国治むるに足らず。

現代語訳

君主は、敵対する国や外からの脅威を薬や鍼(はり)と見なし、法度を守る家臣や主君をいさめる士を良医と見なすのがよい。そうすれば、国を治めることは難しいことではない。

解説

『孟子』告子下の「入りては則ち法家払士無く、出でては則ち敵国外患無き者は、国恒に亡ぶ」を踏まえた条です。孟子は、内に法度を守る臣や諫める士がおらず、外に敵対する国や脅威がない国は必ず滅びると言いました。一斎はこれを積極的に言い換え、外患は身を引き締める薬石、諫臣は病を見つける良医だと受けとめよと説きます。「国治むるに足らず」は、そうすれば国を治めるのは造作もないという意味です。先の条で、嘉耦も怨耦も互いに益となると述べたこととも通じます。耳の痛い指摘をする部下や、手強い競合の存在を煩わしく思っていないか。それらを組織の健康を保つ薬と見る視点を与える一条です。

この章句が説くこと

諫言外患孟子為政自戒

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