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言志四録 / 言志晩録 第百十七条 旧法を確守す

我邦獨立。不仰異域。海外人皆知之。不如確守舊法之爲善。功利人好事。不可濫聽。

新字:我邦独立。不仰異域。海外人皆知之。不如確守旧法之為善。功利人好事。不可濫聴。

書き下し

我が邦は独立して、異域を仰がず。海外の人皆之を知る。旧法を確守するの善と為すに如かず。功利の人は事を好む。濫りに聴くべからず。

現代語訳

わが国は独立していて、外国に頼ることがない。海外の人々もみなそれを知っている。古くからの法を確かに守ることを最善とするに及ぶものはない。功利を追う人は事を起こすのを好む。むやみにその言うことを聞き入れてはならない。

解説

日本は独立して外国に依存しておらず、海外もそれを知っている、だから旧来の法を固く守るのが最善だという条です。ここでいう旧法は、鎖国を含む幕府の祖法を指すと考えられます。そして功利を求める人は新しい事を起こしたがるから、その意見を濫りに聞いてはならないと戒めます。開国を迫る圧力が強まる前夜の保守的な見解で、今日から見れば時代の限界もあります。ただ、功名や利益を求める人が改革を唱えるとき、その動機を見極めよという指摘には普遍性があります。変えること自体が目的になっていないか。新しい提案を受けるとき、その背後の動機と、守るべきものの価値の両方を考える材料になります。

この章句が説くこと

旧法独立保守功利変革

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