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言志四録 / 言志晩録 第五十八条 一二の要語を服膺す

顏淵仲弓請事斯語。子張書諸紳。子路終身誦之。在孔門往往有服膺一二要語如是。可謂親切矣。與後人標目之類不同。

新字:顔淵仲弓請事斯語。子張書諸紳。子路終身誦之。在孔門往往有服膺一二要語如是。可謂親切矣。与後人標目之類不同。

書き下し

顔淵・仲弓は「請ふ斯の語を事とせん」と。子張は諸を紳に書す。子路は終身之を誦す。孔門に在りては往々一二の要語を服膺すること是くの如き有り。親切と謂ふべし。後人の標目の類とは同じからず。

現代語訳

顔淵と仲弓は(孔子の教えを受けて)「どうかこの言葉を実行させてください」と言った。子張はそれを帯(紳)に書きつけた。子路は生涯それを口ずさんだ。孔子の門下では、このように一つ二つの要となる言葉を胸に刻むことがしばしばあった。まことに身に迫った学び方と言うべきである。後の人が標語を掲げるのとは同じではない。

解説

『論語』に見える孔門の弟子たちの学びぶりを並べた条です。顔淵は「克己復礼」の教えを、仲弓は「己の欲せざる所は人に施すこと勿れ」の教えを受けて「請ふ斯の語を事とせん」と答え、子張は言忠信・行篤敬の教えを帯に書きつけ、子路は「忮はず求めず」の詩句を生涯口ずさみました。いずれも師から直接受けた一二の言葉を、自分の欠点に引き当てて実践しようとしたものです。一斎はこれを「親切」、身に迫った学びと評し、後世の学派が看板として掲げる標語とは違うと言います。前条の名目を立てない宗旨と響き合います。会社の理念も、掲げるだけの標語か、一人ひとりが胸に刻む言葉かで、力がまるで違ってくるでしょう。

この章句が説くこと

服膺座右の銘実践標語学び方

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