言志四録 / 言志後録 第二百十八条 仕へて優なれば則ち学ぶ
學而優則仕。易做。仕而優則學。難做。
新字:学而優則仕。易做。仕而優則学。難做。
書き下し
学びて優なれば則ち仕ふるは、做し易し。仕へて優なれば則ち学ぶは、做し難し。
現代語訳
学問をして余力があれば仕官する、というのはやりやすい。仕官して余力があれば学問をする、というのは実行しにくい。
解説
『論語』子張篇の子夏の言葉「仕へて優なれば則ち学び、学びて優なれば則ち仕ふ」を踏まえた条です。ここでの「優」は余力があるという意味です。学ぶ者が力をつけて職に就くのは自然な流れで、難しくありません。ところが、いったん職に就くと日々の務めに追われ、余力があっても学び続けることはなかなかできない、と一斎は言います。幕府の儒官として勤めながら、晩年まで思索と記録をやめなかった一斎だからこその実感でしょう。働き始めてからの学びは、誰かに課されるものではなく、自分で時間をつくらなければ続きません。仕事に慣れたころに学びが止まっていないかを振り返る材料になる条です。
この章句が説くこと
学問仕事継続学習余力
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