言志四録 / 言志後録 第百四十二条 時時に反省す
時時提撕。時時警覺。時時反省。時時鞭策。
新字:時時提撕。時時警覚。時時反省。時時鞭策。
書き下し
時時に提撕し、時時に警覚し、時時に反省し、時時に鞭策す。
現代語訳
常に自らを奮い起こし、常に目を覚まして気を引き締め、常に我が身を振り返り、常に自分に鞭打って励ます。
解説
「時時に」を四度重ねた、自己修養の心得を凝縮した一条です。提撕は自らを引き起こして奮い立たせること、警覚は目を覚まして気を引き締めること、反省は我が身を振り返ること、鞭策は鞭を当てて自らを励まし進ませることです。いずれも一度きりでは意味がなく、折にふれて繰り返すことに価値があります。前後の条で読書や静坐の工夫を説いてきた一斎が、それらを貫く姿勢を簡潔にまとめたものとも読めます。四十年にわたり自戒の言葉を書き継いだ言志四録自体が、この「時時」の実践の記録といえるでしょう。習慣が形だけになっていないか、節目だけでなく日々の中で自分を点検しているか、振り返るきっかけになる言葉です。
この章句が説くこと
反省自己修養警覚継続克己
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