言志四録 / 言志後録 第四十七条 易は天を以て人を説く
易以天說人。書以人說天。
新字:易以天説人。書以人説天。
書き下し
易は天を以て人を説き、書は人を以て天を説く。
現代語訳
易経は天の道理によって人のことを説き、書経は人の事跡によって天のことを説く。
解説
五経のうち易経と書経の性格を、対句で鮮やかに言い分けた一条です。易経は、天地自然の陰陽の変化という大きな道理から出発して、そこから人がどう生きるべきかを導き出します。一方の書経は、堯・舜・禹など古の聖王や賢臣の言行を記録し、その人の営みを通して天の意志や道理を示します。つまり一方は天から人へ、もう一方は人から天へと、同じ道理を逆の方向から語っているというわけです。原理から具体へ降りる学び方と、具体的な事例から原理へ昇る学び方、その両方が必要だということでもあります。理論書と事例研究をどう組み合わせて学ぶかを考えるうえでも示唆的です。
この章句が説くこと
易経書経天と人学問経書
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