言志四録 / 言志録 第二百四十二条 生も活なり、死も亦活なり
物固活也。事亦活也。生固活也。死亦活也。
書き下し
物は固より活なり。事も亦活なり。生は固より活なり。死も亦活なり。
現代語訳
物はもとより生きている。事柄もまた生きている。生はもとより生きている。死もまた生きている。
解説
前の条の「活道理」を受けて、あらゆるものが生きた働きの中にあると言い切った短い一条です。物や出来事が固定したものでなく、動き変わり続けるものだというのは分かりやすいでしょう。驚かされるのは最後の「死も亦活なり」です。死は働きの終わりではなく、天地の大きな気の循環の一こまだ、と一斎は見ています。後録で「天地未だ曾て死生有らず」と説くことにもつながる死生観で、晩年まで死の問題を考え続けた一斎の姿勢がここにも表れています。物事を止まったものとして扱うか、動いているものとして扱うか。その見方の違いは、仕事の段取りや人の評価にも影を落とすはずです。
この章句が説くこと
活死生観変化生生気
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