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言志四録 / 言志録 第九十六条 心之を使む

使地能承乎天者。天使之也。使身能順於心者。心使之也。一也。

書き下し

地をして能く天に承けしむる者は、天、之を使むるなり。身をして能く心に順はしむる者は、心、之を使むるなり。一なり。

現代語訳

大地が天の意を受けて働けるようにさせているのは、天がそうさせているのである。身体が心に従えるようにさせているのは、心がそうさせているのである。この二つは同じ一つの道理である。

解説

前二条を締めくくる一条です。大地が天に従って万物を育てられるのは、大地の力だけによるのではなく、天がそうあらしめているからだ、と一斎は言います。同じように、身体が心に従うのも、心が主となって身体を動かしているからです。従う側の努力だけでなく、主となる側のはたらきがあってはじめて秩序が成り立つ、という見方がここにあります。天と地、心と身は「一なり」、同じ構造をしているのです。部下が指示に従わないとき、従う側の問題だけを責めていないか、上に立つ側が主としての働きを果たしているかを顧みる材料として読むこともできます。

この章句が説くこと

心身天地主宰一貫秩序

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