言志四録 / 言志録 第九十三条 安排を仮らざる山川
布置得宜而不假安排者。山川也。
新字:布置得宜而不仮安排者。山川也。
書き下し
布置宜しきを得て、安排を仮らざる者は、山川なり。
現代語訳
配置がほどよく整っていながら、人為的な手配りを借りていないもの、それが山や川である。
解説
前条の花に続いて、山川の姿に自然の理を見た一条です。「安排」は人の手で按配し、ことさらに整えること。山や川は誰かが設計したわけではないのに、その配置はおのずと調和し、見る者を感嘆させます。宋の儒者たちは、天地の理はことさらな作為によらず自然に行われると説き、一斎もこれを受けています。庭園や盆景は山川を模しますが、作為の跡が見えれば山川そのものには及びません。組織や仕組みを整えるときも、細かく作り込むほどよいとは限らず、それぞれが持ち場で自然に力を発揮する配置こそ理想ではないか、と考えさせる一条です。
この章句が説くこと
自然作為調和配置山川
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