師導古典を学びたいすべての人に

易経 / 乾卦

大和,乃利貞。 首出庶物,萬國咸寧。 象曰:

新字:大和,乃利貞。 首出庶物,万国咸寧。 象曰:

書き下し

大和なれば、乃ち貞に利あり。庶物に首出して、万国咸(ことごと)く寧(やす)し。象に曰く、

現代語訳

大いなる調和を保ってこそ、正しさを守ることがよいのである。天は万物の先頭に抜きん出て現れ、それによって天下のあらゆる国がみな安らかになる。象伝にいう。

解説

乾の卦の彖伝の結びの句です。天の働きが万物それぞれの本性を正しく定め、全体として大いなる調和を保つとき、はじめて「貞に利あり」という卦辞が成り立つと言います。そして天が万物の上に抜きん出て現れることで、天下の国々がみな安らかになると結びます。ここでの首出とは、先頭に立つ者がただ目立つことではなく、全体の調和を保つ中心として立つことです。組織のトップも同じで、自分が前に出ることそのものが目的ではありません。一人ひとりが持ち味を正しく発揮し、全体が調和している状態を保つために先頭に立つのだと考えると、リーダーの役割がはっきりします。調和があってこそ正しさが生きる、という順序にも注意したい一句です。

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る