言志四録 / 言志録 第三十四条 少年の時は老成の工夫
少年時當着老成工夫。老成時當存少年志氣。
新字:少年時当着老成工夫。老成時当存少年志気。
書き下し
少年の時は当に老成の工夫を着くべし。老成の時は当に少年の志気を存すべし。
現代語訳
若いときには、年長者のような落ち着いた修養の工夫を身につけるべきである。年をとってからは、若者のような意気込みを失わずにおくべきである。
解説
若さと老いのそれぞれに、反対側の美点を取り入れよと説いた条です。若いうちは勢いに任せがちなので、年長者のような慎重さや落ち着きを意識して身につける。年を重ねると保守的になりがちなので、若者のような志と気力を失わないようにする。どちらも、放っておけば偏る自然の傾きに逆らう工夫です。四十二歳で『言志録』を書き始め、八十歳を過ぎて『言志耋録』を著した一斎自身が、まさに老いてなお少年の志気を保った人でした。若手とベテランがともに働く職場で、互いの持ち味を学び合うとはどういうことかを考える手がかりになります。
この章句が説くこと
老成少年の志気世代修養バランス
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