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言志四録 / 言志録 第三十三条 志有るの士は利刃の如し

有志之士如利刄。百邪辟易。無志之人如鈍刀。童蒙侮翫。

書き下し

志有るの士は利刃の如し、百邪辟易す。志無きの人は鈍刀の如し、童蒙も侮翫す。

現代語訳

志のある人は鋭い刃物のようなもので、あらゆる邪悪なものが恐れて退く。志のない人はなまくら刀のようなもので、子どもにさえ侮られ、もてあそばれる。

解説

立志を説く一連の条を、刃物のたとえで締めくくった一条です。志のある人は研ぎ澄まされた刃のように、邪なものや誘惑をおのずと退ける。志のない人はなまくら刀のように、子どもにさえ侮られ、もてあそばれる。辟易はもとは恐れて道を避ける意です。第二十二条で「志気をして剣の如くならしめ」と述べたのと同じ発想で、一斎にとって志は心を守る武器でもありました。志がはっきりしている人には、不正の誘いや無理な要求も近寄りにくいものです。自分が何を大事にしているかを明確にしておくことが、判断に迷う場面で自分を守ることにつながる、と考えさせる言葉です。

この章句が説くこと

立志志気誘惑信念人格の力

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