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言志四録 / 言志録 第十七条 其の事無き所を行ふ

靜觀造化之跡。皆行其所無事。

新字:静観造化之跡。皆行其所無事。

書き下し

静かに造化の跡を観るに、皆其の事無き所を行ふ。

現代語訳

静かに天地自然の造化のあとを観察すると、どれもみな、無理のない、ことさらな作為のないところを行っている。

解説

天地自然のはたらきを静かに観察すると、すべて「其の事無き所を行ふ」ものだと一斎は言います。これは『孟子』離婁下篇で、禹が治水にあたって水の自然な流れに逆らわず導いたことを評した言葉です。造化、すなわち天地が万物を生み育てるはたらきは、どこにも無理や力みがありません。一斎はそこに、人が物事を行うときの手本を見ています。次の条で、物事の妙処は天然の形勢を自得することにすぎないと述べるのと一続きです。組織や仕事を動かすときも、流れに逆らって力ずくで押すより、自然な道筋を見つけて導く方が、結果として大きな成果になることを考えさせます。

この章句が説くこと

造化自然無為観察治水

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