人物志 / 八觀
七曰觀其所短,以知所長。
新字:七曰観其所短,以知所長。
書き下し
七に曰く、其の短なる所を観て、以て長なる所を知る。
現代語訳
第七に、その人の短所を観察することによって、長所を知る。
解説
人はとかく他人の長所ばかりに目を向けがちだが、劉劭はあえて短所から見よと説く。短所は環境や関係性によって現れ方が変わりやすく、それを丹念に観察することで裏側にある持ち味が浮かび上がってくる。自分自身についても同じで、苦手なことを掘り下げると、実は得意なことの延長線上にあると気づく場合が多い。欠点を切り捨てず、長所の裏面として捉え直す視点が、人を観る出発点になる。
この章句が説くこと
観察短所長所
関連する章句
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人物志・自序其の安んずる所を察し、其の由る所を觀て、以て居止の行を知る。
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人物志・九徵是の故に人を觀て質を察するには、必ず先ず其の平淡を察し、而る後に其の聰明を求む。
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易経・繋辞下古者、包犧氏の天下に王たるや、仰いでは則ち象を天に観、俯しては則ち法を地に観、鳥獣の文と地の宜とを観、近くは諸を身に取り、遠くは諸を物に取る。是に於て始めて八卦を作り、以て神明の徳に通じ、以て万物の情を類す。縄を結びて罔罟を為り、以て佃し以て漁す。蓋し諸を離に取る。
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五輪書・火の巻景気を見ると云ふは、大分(だいぶん)の兵法にして、敵の栄え・衰へを知り、相手の人数の心を知り、其の場の位を受け、敵の景気を能(よ)く見受け、我人数何としかけ、此の兵法の理にて、慥(たし)かに勝つと云ふ所をのみこみて、先(せん)の位を知て戦ふ所なり。又一分(いちぶん)の兵法も、敵のながれを弁へ、相手の人柄を見うけ、人の強き弱き所を見付け、敵の気色にちがふ事をしかけ、敵のめりかりを知り、其の間の拍子を能く知りて、先をしかくる所肝要なり。物事の景気と云ふ事は、我智力強ければ必ず見ゆる所なり。兵法自由の身に成りては、敵の心を能く計りて、勝つ道多かるべき事なり。工夫有るべし。
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