言志四録 / 言志録 第七条 立志の功は恥を知るに在り
立志之功。以知恥爲要。
新字:立志之功。以知恥為要。
書き下し
志を立つるの功は、恥を知るを以て要と為す。
現代語訳
志を立てるという努めにおいては、恥を知ることが肝要である。
解説
志を立てる鍵は「恥を知る」ことだと言い切った短い一条です。恥とは、人目を気にする体裁ではなく、あるべき自分と今の自分との隔たりを自覚して恥じ入る心を指します。孟子は「恥無きを之れ恥づれば恥無し」と言い、恥の心を人が向上する原動力と見ました。今の自分に満足しきっていれば、志は生まれません。現状に甘んじる自分を恥じたとき、はじめてそこから抜け出そうとする力が湧きます。前の条が本心の好むところに従えと言うのと対になり、志には憧れと恥の両面があることが見えてきます。自分の仕事ぶりを振り返り、何を恥ずかしいと感じるかは、何を目指すかを映す鏡かもしれません。
この章句が説くこと
立志恥自省向上心
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