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言志四録 / 言志録 第六条 学は立志より要なるは莫し

學莫要於立志。而立志亦非强之。只從本心所好而已。

新字:学莫要於立志。而立志亦非強之。只従本心所好而已。

書き下し

学は志を立つるより要なるは莫し。而して志を立つるも亦之を強ふるに非ず。只本心の好む所に従ふのみ。

現代語訳

学問において、志を立てること以上に大切なものはない。しかし志を立てるといっても、無理に強いるものではない。ただ本心が好むところに従うだけである。

解説

『言志四録』を貫く主題の一つ「立志」を正面から述べた条です。学問で最も大切なのは志を立てることだが、それは歯を食いしばって自分に課すものではなく、本心が好むところに素直に従うことだと一斎は言います。ここでいう本心は、陽明学の良知にも通じる、人が生まれながらに持つ善を好む心です。外から押しつけた目標は長続きしませんが、心の底から求めるものは自然と持続します。志を「強いる」ものではなく「見つける」ものとしている点に、一斎の人間理解の深さがあります。目標設定に行き詰まったとき、本当は何をしたいのかを問う出発点になる言葉です。

この章句が説くこと

立志本心学問好む心主体性

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