言志四録 / 言志録 第二条 太上は天を師とす
太上師天。其次師人。其次師經。
新字:太上師天。其次師人。其次師経。
書き下し
太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす。
現代語訳
最上の人は天を師とし、その次の人は人を師とし、さらにその次の人は経書を師とする。
解説
学びの手本を三段に分けた、よく知られた一条です。最上は天そのもの、すなわち天地自然の道理に直接学ぶこと。その次は優れた人物に学ぶこと。さらにその次が、聖賢の言葉を記した経書に学ぶことです。昌平坂学問所の儒官として経書を講じた一斎が、書物を三番目に置いている点が目を引きます。書物は天の理を人が言葉にしたものであり、言葉を通すぶん一段遠くなる、という考えでしょう。ただ、書を軽んじたのではなく、書から人へ、人から天へと学びを深めていく道筋を示したものと読めます。マニュアルや先例に頼るだけでなく、現場そのものから学べているかを考えさせる言葉です。
この章句が説くこと
学問師天自得経書
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