易経 / 兌卦
和兌之吉,行未疑也。 孚兌之吉,信志也。 來兌之凶,位不當也。 九四之喜,有慶也。 孚于剝,位正當也。 上六引兌,未光也。
新字:和兌之吉,行未疑也。 孚兌之吉,信志也。 来兌之凶,位不当也。 九四之喜,有慶也。 孚于剥,位正当也。 上六引兌,未光也。
書き下し
和して兌ぶの吉は、行ひ未だ疑はれざるなり。孚ありて兌ぶの吉は、志を信ずればなり。来りて兌ぶの凶は、位当らざればなり。九四の喜びは、慶び有るなり。剝に孚ありとは、位正当なればなり。上六の引きて兌ぶは、未だ光いならざるなり。
現代語訳
和やかに喜んで吉とは、その行いがまだ疑われていないのである。誠をもって喜んで吉とは、その志が信じられるからである。自分から寄って来て喜ばせようとして凶とは、位がふさわしくないからである。九四の喜びとは、めでたいことがあるのである。自分を削り損なう者を信じるとは、位がまさに当を得ているのに油断するからである。上六が人を引き寄せて喜ばせようとするのは、まだその徳が大きく輝いていないのである。
解説
兌の爻辞に象伝が理由を添えた部分です。和やかな喜びが吉なのは「行ひ未だ疑はれざるなり」、振る舞いに疑われるところがないからだと説き、誠からの喜びは「志を信ずればなり」、互いの志を信じ合えるからだと言います。反対に、自分から寄ってこびる喜びは「位当らざればなり」とされ、人を引き込む喜びは「未だ光いならざるなり」、まだ輝きを持たないと結びます。喜びの値打ちは、その裏に誠と信頼があるかで決まります。相手を喜ばせようとして、こびに傾いていないか確かめたいものです。
この章句が説くこと
喜び誠信頼こび
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