易経 / 升卦
允升大吉,上合志也。 九二之孚,有喜也。 升虛邑,无所疑也。 王用亨于岐山,順事也。 貞吉升階,大得志也。 冥升在上,消不富也。
新字:允升大吉,上合志也。 九二之孚,有喜也。 升虚邑,无所疑也。 王用亨于岐山,順事也。 貞吉升階,大得志也。 冥升在上,消不富也。
書き下し
允に升る大吉とは、上志を合すればなり。九二の孚は、喜び有るなり。虚邑に升るとは、疑ふ所无きなり。王用て岐山に亨るとは、事に順ふなり。貞にして吉、階に升るとは、大いに志を得るなり。冥くして升りて上に在るは、消して富まざるなり。
現代語訳
信じられて昇り大いに吉とは、上の者と志が合うからである。九二の誠とは、喜びがあるということである。人のいない邑に昇るとは、疑うところがないのである。王が岐山で祭るとは、事の筋道に従うのである。正しくしていれば吉で階段を昇るとは、大いに志を遂げるのである。行き先も見えずに昇って最上位にいるのは、消え衰えて豊かではないのである。
解説
升の爻辞に象伝が添えた理由づけです。初六の「允に升る大吉」は「上志を合すれば」、上の者と志が一致しているから信頼されて昇れるのだと説きます。九三の「虚邑に升る」は「疑ふ所无き」、迷いなく進めるからさえぎるものがないとします。一方、上六の「冥くして升りて上に在る」は「消して富まざる」、行き先の見えない上昇は消耗するばかりで豊かにならないと戒めます。昇進や事業拡大も、上と志を合わせて迷いなく進むうちはよいのですが、目的を見失ったまま上を目指せば力を削るだけになります。
この章句が説くこと
上昇消耗目的方向性
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