呻吟語 / 内篇・應務・只是れ力を費やさず
聖人掀天揭地事業只管做,只是不費力;除害去惡只管做,只是不動氣;蹈險投艱只管做,只是不動心。
新字:聖人掀天掲地事業只管做,只是不費力;除害去悪只管做,只是不動気;蹈険投艱只管做,只是不動心。
書き下し
聖人の掀天揭地の事業は只管做す、只だ是れ力を費やさず。害を除き惡を去るは只管做す、只だ是れ氣を動かさず。險を蹈み艱に投ずるは只管做す、只だ是れ心を動かさず。
現代語訳
聖人は天を持ち上げ地をめくるような事業をひたすら行いますが、ただ力を費やしません。害を除き悪を去ることをひたすら行いますが、ただ気を立てません。険しいところを踏み難儀に飛び込むことをひたすら行いますが、ただ心を動かしません。
解説
三つの場面で、行うことと消耗しないことを両立させます。大事業でも力を費やさず、悪を除くのに怒らず、危険に飛び込んでも動じない。どれも普通なら消耗する場面ばかりです。只管做すという繰り返しが効いていて、何もしないのではなく、ひたすら行いながら減らないという姿が描かれます。應務篇の理想像です。ひたすら行いながら減らない、という姿が描かれます。
この章句が説くこと
消耗事業怒り動じない両立
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