易経 / 大畜卦
有厲利已,不犯災也。 輿說輹,中无尤也。 利有攸往,上合志也。 六四元吉,有喜也。 六五之吉,有慶也。 何天之衢,道大行也。
新字:有厲利已,不犯災也。 輿説輹,中无尤也。 利有攸往,上合志也。 六四元吉,有喜也。 六五之吉,有慶也。 何天之衢,道大行也。
書き下し
厲きこと有り、已むに利ろしとは、災いを犯さざるなり。輿輹を説くとは、中にして尤无きなり。往く攸有るに利ろしとは、上志を合わすなり。六四の元いに吉なるは、喜び有るなり。六五の吉は、慶び有るなり。何ぞ天の衢なるとは、道大いに行わるるなり。
現代語訳
「危うさがあり、とどまるのがよい」とは、災いをおかさないことである。「車の車軸止めが外れる」とは、中ほどにいてとがめがないことである。「進んで事を行うのがよい」とは、上の者と志を合わせるからである。「六四が大いに吉」とは、喜びがあることである。「六五の吉」とは、よろこばしいことがあることである。「なんと天の大通りのように開けていることか」とは、道が大いに行われることである。
解説
大畜の爻辞に象伝が理由を添えた部分です。初九の、危うさがあるのでとどまるのがよいを「災いを犯さざるなり」と説き、力を蓄える時は無理に進まないことが災いを避ける道だとします。九二の車軸止めが外れて進めないことも、中ほどにいてとがめがないとされます。そして上九の「何ぞ天の衢なる」を「道大いに行わるるなり」と結び、止まって蓄えた力が最後に大通りのように開けると説きます。成果を急がず、止まるべき時に止まって力を蓄えることが、後の大きな展開を支えます。
この章句が説くこと
蓄積待つ自制時
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