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易経 / 大壯卦

壯于趾,其孚窮也。 九二貞吉,以中也。 小人用壯,君子罔也。 藩決不羸,尚往也。 喪羊于易,位不當也。 不能退,不能遂,不詳也。艱則吉,咎不長也。周易 第三十五卦 坤下離上 易經:晉:康侯用錫馬蕃庶,晝日三接。 初六:晉如,摧如,貞吉。罔孚,裕无咎。 六二:晉如,愁如,貞吉。受茲介福,于其王母。 六三:眾允,悔亡。 九四:晉如鼫鼠,貞厲。 六五:悔亡,失得勿恤,往吉无不利。 上九:晉其角,維用伐邑,厲吉无咎,貞吝。 彖曰:

新字:壮于趾,其孚窮也。 九二貞吉,以中也。 小人用壮,君子罔也。 藩決不羸,尚往也。 喪羊于易,位不当也。 不能退,不能遂,不詳也。艱則吉,咎不長也。周易 第三十五卦 坤下離上 易経:晋:康侯用錫馬蕃庶,昼日三接。 初六:晋如,摧如,貞吉。罔孚,裕无咎。 六二:晋如,愁如,貞吉。受茲介福,于其王母。 六三:衆允,悔亡。 九四:晋如鼫鼠,貞厲。 六五:悔亡,失得勿恤,往吉无不利。 上九:晋其角,維用伐邑,厲吉无咎,貞吝。 彖曰:

書き下し

趾(あし)に壮んなりとは、其の孚(まこと)窮するなり。九二の貞吉は、中なるを以てなり。小人は壮を用ゐ、君子は罔(な)みするなり。藩(まがき)決(ひら)けて羸(くる)しまずとは、往くことを尚(たっと)ぶなり。羊を易(さかい)に喪ふとは、位当らざればなり。退く能はず、遂ぐる能はずとは、詳(つまび)らかならざるなり。艱(なや)めば則ち吉とは、咎長からざるなり。周易 第三十五卦。坤下離上。易経。晋は、康侯用(も)つて馬を錫(たま)はること蕃庶(はんしょ)、昼日に三たび接す。初六、晋如(しんじょ)たり、摧如(さいじょ)たり、貞にして吉。孚(まこと)とせらるること罔(な)きも、裕(ゆたか)にすれば咎无し。六二、晋如たり、愁如たり、貞にして吉。茲(こ)の介福を其の王母に受く。六三、衆允(まこと)とす、悔亡ぶ。九四、晋如たる鼫鼠(せきそ)、貞なれども厲(あや)ふし。六五、悔亡ぶ、失得恤(うれ)ふる勿かれ、往けば吉にして利あらざる无し。上九、其の角に晋む、維(こ)れ用て邑を伐つ、厲ふけれども吉にして咎无し、貞なれども吝(りん)。彖に曰く、

現代語訳

足先に力をこめて進むとは、その誠が行き詰まることである。九二が正しくて吉なのは、中の位にいるからである。小人は勢いの強さを使うが、君子はそれを用いない。垣根が開けて角がからまらないとは、進むことを尊ぶのである。羊を国境のあたりで失うとは、位がふさわしくないからである。退くこともできず、進み遂げることもできないとは、先をよく見きわめなかったのである。苦しんで慎めば吉とは、咎が長く続かないということである。周易 第三十五卦。下が坤(地)、上が離(火)。易経にいう。晋(進む)の卦。康侯(こうこう、国を安んじた諸侯)が王から馬をたくさん賜り、一日のうちに三度も引見される。初六、進もうとしては押し戻される。正しくしていれば吉。人に信じてもらえなくても、ゆったりと構えていれば咎はない。六二、進もうとして憂える。正しくしていれば吉。この大きな福を祖母から受ける。六三、皆が信じてくれるので、後悔が消える。九四、進むさまが鼫鼠(むささび、技は多いがどれも中途半端な小動物)のようである。正しくても危うい。六五、後悔が消える。得失を気にかけるな。進めば吉で、利のないことはない。上九、角の先まで進む。これを用いて自分の領地の反乱を討つなら、危ういが吉で咎はない。しかし正しくても恥をかく。彖伝にいう。

解説

前半は大壮(勢いが盛んな卦)の爻についての短い注で、力にまかせて押す者は行き詰まり、退けず進めずの窮地に陥ると戒めます。後半は晋の卦で、太陽が地上に昇るように人が引き立てられて進む時を表します。初六は押し戻され、六二は憂えながら進みますが、どちらも正しさを守れば吉とされます。九四の鼫鼠は、器用だが何一つ極めていない者の比喩です。六五は得失を気にするなと説き、上九は進み過ぎた角の先で身内を正すしかない窮まりを示します。組織でいえば、勢いで押す時期のあとに評価されて上がる時期が来ます。そのとき信じてもらえなくても焦らず、損得より筋を通すことが、引き立てを長続きさせる道だと読めます。

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