易経 / 隨卦
官有渝,從正吉也。出門交有功,不失也。 系小子,弗兼與也。 系丈夫,志舍下也。 隨有獲,其義凶也。有孚在道,明功也。 孚于嘉,吉;位正中也。 拘系之,上窮也。
新字:官有渝,従正吉也。出門交有功,不失也。 系小子,弗兼与也。 系丈夫,志舎下也。 随有獲,其義凶也。有孚在道,明功也。 孚于嘉,吉;位正中也。 拘系之,上窮也。
書き下し
官渝わる有りとは、正に従えば吉なるなり。門を出でて交われば功有りとは、失わざるなり。小子に系るとは、兼ね与せざるなり。丈夫に系るとは、志下を舎つるなり。随いて獲る有りとは、其の義凶なるなり。孚有りて道に在りとは、明の功なり。嘉に孚あり、吉とは、位正中なればなり。之を拘系すとは、上窮まるなり。
現代語訳
「主とするものが変わる」とは、正しいものに従えば吉だということである。「門を出て広く交われば功がある」とは、道を失わないことである。「年少の者にとらわれる」とは、両方と結ぶことはできないということである。「立派な男にとらわれる」とは、志が下の者を捨てることである。「従う者を得て獲物がある」とは、その道理からして凶だということである。「誠があって道にかなう」とは、明らかな知恵の功である。「善いものに誠を尽くして吉」とは、位が正しく中を得ているからである。「固くとらえて結びつける」とは、上で行き詰まっているからである。
解説
随の爻辞に付けられた象伝です。年少の者にとらわれるのは「兼ね与せざるなり」、両方と結ぶことはできないからだと説き、従う相手を選べば何かを手放すことになると示します。九四が誠をもって道にかなうのは「明の功なり」、明らかな知恵の働きだとします。主とするものが変わっても、正しいものに従えば吉だともいいます。誰の意見に従うか、どの方針に乗るかを決めるときは、すべてを取ろうとせず、何を手放すかまで見定めることが、ぶれない判断につながります。
この章句が説くこと
選択従う見極め知恵
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