易経 / 泰卦
拔茅征吉,志在外也。 包荒,得尚于中行,以光大也。 无往不復,天地際也。 翩翩不富,皆失實也。不戒以孚,中心願也。 以祉,元吉。中以行願也。 城復于隍,其命亂也。
新字:抜茅征吉,志在外也。 包荒,得尚于中行,以光大也。 无往不復,天地際也。 翩翩不富,皆失実也。不戒以孚,中心願也。 以祉,元吉。中以行願也。 城復于隍,其命乱也。
書き下し
茅を抜く、征けば吉とは、志外に在るなり。荒を包ね、中行に尚うを得とは、以て光大なればなり。往きて復らざるは无しとは、天地の際なり。翩翩として富めりとせずとは、皆実を失えばなり。戒めずして以て孚ありとは、中心より願えばなり。以て祉あり、元いに吉とは、中以て願いを行うなり。城隍に復るとは、其の命乱るるなり。
現代語訳
「茅を抜き、仲間とともに進めば吉」とは、志が外に向いていることである。「荒れたものも包み容れ、中庸の道にかなう」とは、その徳が輝いて大きいからである。「行ったまま戻らないものはない」とは、天と地の交わる境目のことである。「ひらひらと舞い降りて富を誇らない」とは、上にいる陰がみな実を失っているからである。「戒め合わなくても誠がある」とは、心の底から願っているからである。「それによって福があり大いに吉」とは、中庸を保って願いを行うことである。「城壁が崩れて空堀に戻る」とは、その命令が乱れているからである。
解説
泰の爻辞に付けられた象伝です。茅を抜いて仲間とともに進むのは志が外に向いているからで、荒れたものも包み容れるのはその徳が輝いて大きいからだと説きます。九三の「往きて復らざるは无し」を「天地の際なり」と注するのは、泰平の頂点が天と地の交わる境目であり、そのまま下り坂の始まりでもあるという意味です。上六で城壁が崩れるのは命令が乱れるからだとも述べます。順調な時こそ境目に立っていると心得て、指示や規律の乱れに目を配ることが、安泰を長く保つ鍵になります。
この章句が説くこと
盛衰境目備え規律
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