易経 / 師卦
師出以律;失律,凶也。 在師中吉,承天寵也。王三錫命,懷萬邦也。 師或輿尸,大无功也。 左次无咎,未失常也。 長子帥師,以中行也。弟子輿尸,使不當也。 大君有命,以正功也。小人勿用,必亂邦也。
新字:師出以律;失律,凶也。 在師中吉,承天寵也。王三錫命,懐万邦也。 師或輿尸,大无功也。 左次无咎,未失常也。 長子帥師,以中行也。弟子輿尸,使不当也。 大君有命,以正功也。小人勿用,必乱邦也。
書き下し
師出づるに律を以てす、律を失えば凶なり。師に在りて中す、吉とは、天の寵を承くるなり。王三たび命を錫うとは、万邦を懐くるなり。師或いは尸を輿すとは、大いに功无きなり。左き次る、咎无しとは、未だ常を失わざるなり。長子師を帥うるは、中行を以てなり。弟子尸を輿すとは、使うこと当たらざるなり。大君命有りとは、以て功を正すなり。小人用うる勿かれとは、必ず邦を乱せばなり。
現代語訳
「軍隊が出るには規律による」。規律を失えば凶である。「軍の中にあって中庸を得て吉」とは、天の恵みを受けることである。「王が三度褒賞の命を下す」とは、あらゆる国を懐かせることである。「軍が屍を車に載せて帰る」とは、大いに功がないことである。「退いて陣を張り、とがめがない」とは、まだ常の道を失っていないからである。「長男が軍を率いる」とは、中庸の道をもって行うからである。「弟たちが屍を車に載せて帰る」とは、人の使い方が当を得ていないからである。「大君が命を下す」とは、それによって功績を正しく定めることである。「小人は用いてはならない」とは、必ず国を乱すからである。
解説
師の爻辞に付けられた象伝で、人事の要点を重ねて説いています。規律を失えば凶であり、弟たちが軍を率いて屍を載せて帰るのは「使うこと当たらざるなり」、人の使い方が当を得ていないからだとします。そして最後に「小人用うる勿かれとは、必ず邦を乱せばなり」と、功を賞する場でも器でない者を重く用いれば必ず国を乱すと戒めます。成果を上げた後の論功行賞や昇進こそ、組織の行く末を決めます。誰を任じるかは、手柄の大きさだけでなく人柄で見極めたいものです。
この章句が説くこと
人事規律任用人選
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