韓非子 / 亡徵第十五
官職可以重求,爵禄可以貨得者,可亡也。
書き下し
官職、重を以て求むべく、爵禄、貨を以て得べき者は、亡ぶべきなり。
現代語訳
官職が権勢ある者の口利きによって求められ、爵禄が財貨によって手に入る国は、滅びる恐れがある。
解説
「亡徴」の一条で、人事の腐敗を国の滅びの兆しとして挙げています。「重」は権勢のある重臣のことで、その口利きがあれば官職が得られ、財貨を贈れば爵位や俸禄が買える。そうなれば、功績を上げて出世しようとする人はいなくなり、誰もが有力者への付け届けに励むようになります。韓非は、賞罰と人事は君主が握るべき「柄」だと考えており、それが金やコネで動くことは、君主が統治の根本を手放すことを意味しました。現代の組織でも、昇進が実績ではなく人脈や接待で決まるなら、優秀な人から離れていくでしょう。
この章句が説くこと
情実人事人事腐敗亡徴賄賂公平性
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