易経 / 節卦
不出戶庭,知通塞也。 不出門庭,失時極也。 不節之嗟,又誰咎也。 安節之亨,承上道也。 甘節之吉,居位中也。 苦節貞凶,其道窮也。周易 第六十一卦 兌下巽上 易經:中孚:豚魚吉,利涉大川,利貞。 初九:虞吉,有他不燕。 九二:鳴鶴在陰,其子和之,我有好爵,吾與爾靡之。 六三:得敵,或鼓或罷,或泣或歌。 六四:月几望,馬匹亡,无咎。 九五:有孚攣如,无咎。 上九:翰音登于天,貞凶。 彖曰:
新字:不出戸庭,知通塞也。 不出門庭,失時極也。 不節之嗟,又誰咎也。 安節之亨,承上道也。 甘節之吉,居位中也。 苦節貞凶,其道窮也。周易 第六十一卦 兌下巽上 易経:中孚:豚魚吉,利渉大川,利貞。 初九:虞吉,有他不燕。 九二:鳴鶴在陰,其子和之,我有好爵,吾与爾靡之。 六三:得敵,或鼓或罷,或泣或歌。 六四:月几望,馬匹亡,无咎。 九五:有孚攣如,无咎。 上九:翰音登于天,貞凶。 彖曰:
書き下し
戸庭を出でずとは、通塞を知ればなり。門庭を出でず、凶とは、時を失ふこと極まるなり。節せざるの嗟は、又誰をか咎めん。節に安んずるの亨は、上の道を承くればなり。節を甘んずるの吉は、位に居りて中なればなり。苦節は貞なれども凶とは、其の道窮まるなり。周易 第六十一卦。兌下巽上。易経。中孚は、豚魚にまで及べば吉。大川を渉るに利あり、貞に利あり。初九、虞(はか)りて吉、他有れば燕(やす)からず。九二、鳴鶴陰に在り、其の子之に和す。我に好爵有り、吾爾(なんぢ)と之を靡(わか)たん。六三、敵を得て、或いは鼓し或いは罷(や)め、或いは泣き或いは歌ふ。六四、月望に几(ちか)し、馬匹亡(うしな)ふ、咎无し。九五、孚有りて攣如(れんじょ)たり、咎无し。上九、翰音(かんおん)天に登る、貞なれども凶。彖に曰く、
現代語訳
戸口の内の庭から出ないとは、通じる時とふさがる時をわきまえているからである。門の内の庭から出なくて凶とは、時を失うことが極まっているのである。節度を守らずに嘆くのは、ほかの誰を咎められようか。節度に安んじて通じるとは、上の者の道を受け継ぐからである。節度を楽しんで吉とは、ふさわしい位にいて中の道を得ているからである。苦しいほどの節度は正しくても凶とは、その道が行き詰まるのである。周易 第六十一卦。下が兌(沢)、上が巽(風)。易経にいう。中孚(内なる誠)の卦。誠が豚や魚にまで及べば吉。大きな川を渡るのがよい。正しさを守るのがよい。初九、よく考えて信じる相手を定めれば吉。ほかに心を移せば安らかでない。九二、鳴く鶴が物陰にいて、その子が声を合わせて応える。わたしに良い杯(美酒)がある。おまえとこれを分かち合おう。六三、相手を得て、太鼓を打って進んだかと思えばやめ、泣いたかと思えば歌う。六四、月は満月に近い。連れの馬を失っても咎はない。九五、誠があって固く結ばれる。咎はない。上九、鶏の鳴き声が天にまで昇ろうとする。正しくても凶である。彖伝にいう。
解説
関連する章句
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易経・中孚卦初九の虞りて吉は、志未だ変ぜざればなり。其の子之に和すとは、中心より願ふなり。可(ある)いは鼓し或いは罷むとは、位当らざればなり。馬匹亡ふとは、類を絶ちて上るなり。孚有りて攣如たりとは、位正当なればなり。翰音天に登るとは、何ぞ長かるべけんや。周易 第六十二卦。艮下震上。易経。小過は、亨る、貞に利あり。小事には可なり、大事には可ならず。飛鳥之が音を遺す、上るに宜しからず下るに宜し、大吉。初六、飛鳥以て凶。六二、其の祖を過ぎて、其の妣(ひ)に遇ふ。其の君に及ばずして、其の臣に遇ふ、咎无し。九三、過ぎずして之を防げ、従へば或いは之を戕(そこな)ふ、凶。九四、咎无し、過ぎずして之に遇ふ。往けば厲ふし、必ず戒めよ、用て永く貞にする勿かれ。六五、密云(みつうん)雨ふらず、我が西郊よりす。公弋(いぐるみ)して彼の穴に在るを取る。上六、遇はずして之を過ぐ、飛鳥之に離(かか)る、凶、是を災眚(さいせい)と謂ふ。彖に曰く、
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易経・渙卦初六の吉は、順なればなり。渙るるとき其の机に奔るとは、願ひを得るなり。其の躬を渙らすとは、志外に在るなり。其の群を渙らす、元吉とは、光大なるなり。王居りて咎无しとは、正位なればなり。其の血を渙らすとは、害に遠ざかるなり。周易 第六十卦。兌下坎上。易経。節は、亨る。苦節は貞にすべからず。初九、戸庭(こてい)を出でず、咎无し。九二、門庭を出でず、凶。六三、節若(せつじゃく)たらざれば、則ち嗟若(さじゃく)たり、咎无し。六四、節に安んず、亨る。九五、節を甘んず、吉、往けば尚(たっと)ばるること有り。上六、節に苦しむ、貞なれども凶、悔亡ぶ。彖に曰く、
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易経・巽卦進退すとは、志疑ふなり。武人の貞に利ありとは、志治まるなり。紛若の吉は、中を得ればなり。頻りに巽ふの吝は、志窮まるなり。田して三品を獲とは、功有るなり。九五の吉は、位正中なればなり。巽ひて牀の下に在りとは、上窮まるなり。其の資斧を喪ふとは、正に凶なるなり。周易 第五十八卦。兌下兌上。易経。兌は、亨る。貞に利あり。初九、和して兌(よろこ)ぶ、吉。九二、孚ありて兌ぶ、吉、悔亡ぶ。六三、来りて兌ぶ、凶。九四、商(はか)りて兌ぶ、未だ寧(やす)からず、疾(やまひ)を介(へだ)てて喜び有り。九五、剝(はく)に孚あり、厲(あや)ふき有り。上六、引きて兌ぶ。彖に曰く、
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易経・彖伝「節(せつ)は亨(とお)る」。剛柔分かれて剛は中を得たり。「苦節(くせつ)は貞(てい)にすべからず」とは、其の道窮(きわ)まればなり。説(よろこ)びて以て險(けん)を行き、位に當(あ)たりて以て節し、中正にして以て通ず。天地節して四時(しじ)成る。節するに制度を以てすれば、財を傷(そこな)わず、民を害せず。
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易経・旅卦旅して瑣瑣たりとは、志窮まりて災あるなり。童僕の貞を得とは、終に尤无きなり。旅して其の次を焚かるとは、亦以て傷(やぶ)るるなり。旅を以て下に与(くみ)す、其の義喪ふなり。旅して処るとは、未だ位を得ざるなり。其の資斧を得るも、心未だ快からざるなり。終に以て誉命ありとは、上逮(およ)ぶなり。旅を以て上に在るは、其の義焚かるるなり。牛を易に喪ふとは、終に之を聞くこと莫きなり。周易 第五十七卦。巽下巽上。易経。巽は、小しく亨る。往く攸有るに利あり。大人を見るに利あり。初六、進退す、武人の貞に利あり。九二、巽(したが)ひて牀(とこ)の下に在り、史巫(しふ)を用ゐること紛若(ふんじゃく)たり、吉にして咎无し。九三、頻(しき)りに巽ふ、吝。六四、悔亡ぶ、田して三品を獲。九五、貞にして吉、悔亡ぶ、利あらざる无し。初め无くして終り有り。庚(かう)に先だつこと三日、庚に后(おく)るること三日、吉。上九、巽ひて牀の下に在り、其の資斧を喪ふ、貞なれども凶。彖に曰く、
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易経・彖伝「中孚(ちゅうふ)」は、柔内に在りて剛中を得、説(よろこ)びて巽(したが)い、孚(まこと)乃(すなわ)ち邦(くに)を化するなり。「豚魚(とんぎょ)も吉なり」とは、信の豚魚に及べばなり。「大川を渉(わた)るに利(よ)ろし」とは、木に乗りて舟虚(むな)しければなり。中孚もって貞(ただ)しきに利ろしとは、乃ち天に應(おう)ずるなり。
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