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易経 / 艮卦

艮其趾,未失正也。 不拯其隨,未退聽也。 艮其限,危薰心也。 艮其身,止諸躬也。 艮其輔,以中正也。 敦艮之吉,以厚終也。周易 第五十三卦 艮下巽上 易經:漸:女歸吉,利貞。 初六:鴻漸于干,小子厲,有言,无咎。 六二:鴻漸于磐,飲食衎衎,吉。 九三:鴻漸于陸,夫征不復,婦孕不育,凶;利禦寇。 六四:鴻漸于木,或得其桷,无咎。 九五:鴻漸于陵,婦三歲不孕,終莫之勝,吉。 上九:鴻漸于陸,其羽可用為儀,吉。 彖曰:

新字:艮其趾,未失正也。 不拯其随,未退聴也。 艮其限,危薫心也。 艮其身,止諸躬也。 艮其輔,以中正也。 敦艮之吉,以厚終也。周易 第五十三卦 艮下巽上 易経:漸:女帰吉,利貞。 初六:鴻漸于干,小子厲,有言,无咎。 六二:鴻漸于磐,飲食衎衎,吉。 九三:鴻漸于陸,夫征不復,婦孕不育,凶;利禦寇。 六四:鴻漸于木,或得其桷,无咎。 九五:鴻漸于陵,婦三歳不孕,終莫之勝,吉。 上九:鴻漸于陸,其羽可用為儀,吉。 彖曰:

書き下し

其の趾に艮まるとは、未だ正を失はざるなり。拯はずして其れ随ふとは、未だ退きて聴かざればなり。其の限に艮まるとは、危ふくして心を薫くなり。其の身に艮まるとは、諸(これ)を躬に止むるなり。其の輔に艮まるとは、中正を以てなり。艮まるに敦きの吉は、厚きを以て終ふればなり。周易 第五十三卦。艮下巽上。易経。漸は、女帰(とつ)ぐ吉、貞に利あり。初六、鴻(こう)干(みぎは)に漸(すす)む、小子は厲ふし、言有り、咎无し。六二、鴻磐(いは)に漸む、飲食衎衎(かんかん)たり、吉。九三、鴻陸に漸む、夫征きて復らず、婦孕みて育はず、凶。寇を禦ぐに利あり。六四、鴻木に漸む、或いは其の桷(たるき)を得、咎无し。九五、鴻陵に漸む、婦三歳まで孕まず、終に之に勝つ莫し、吉。上九、鴻陸に漸む、其の羽用て儀と為すべし、吉。彖に曰く、

現代語訳

足先で止まるとは、まだ正しさを失っていないのである。上の者を救えずにただ従うとは、上の者が退いて耳を傾けてくれないからである。腰で止まるとは、危うくて心が焼けるように苦しいのである。その身で止まるとは、自分の身において止めるのである。口もとで止まるとは、中正の徳によるのである。止まることに篤くて吉とは、厚い徳をもって終わりを全うするからである。周易 第五十三卦。下が艮(山)、上が巽(木)。易経にいう。漸(少しずつ進む)の卦。女が嫁ぐのに吉。正しさを守るのがよい。初六、鴻(おおとり)が水辺へと少しずつ進む。若い者には危うく、とやかく言われるが、咎はない。六二、鴻が大きな岩へと進む。飲み食いして和やかに楽しむ。吉である。九三、鴻が陸へと進む。夫は出征して帰らず、妻は身ごもっても育てられない。凶である。外敵を防ぐのにはよい。六四、鴻が木へと進む。平らな枝を得て落ち着けば、咎はない。九五、鴻が丘へと進む。妻は三年身ごもらないが、最後には誰もこれに勝つことはできない。吉である。上九、鴻が高い陸へと進む。その羽は儀式の飾りとして用いられる。吉である。彖伝にいう。

解説

前半は艮の爻の注で、自分の身において止まること、厚い徳で最後まで止まり通すことが吉だと結びます。後半の漸は、山の上の木がゆっくり育つ形で、段階を踏んで進むことを説く卦です。女性の嫁入りが礼の手順を一つずつ踏んで進むことにたとえられます。爻は渡り鳥の鴻が水辺、岩、陸、木、丘、さらに高い陸へと順に進む姿で描かれます。水辺では若さゆえに危うく言われもし、岩では安らいで食べ、陸で先を急げば家族を失う凶に遭い、丘で三年待っても最後は勝ちます。上九の羽が儀式の飾りになるとは、登り詰めた者が人の手本になることです。キャリアも組織の成長も、一足飛びでなく一段ずつ進む者が最後に手本となると読めます。

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