易経 / 鼎卦
鼎顛趾,未悖也。利出否,以從貴也。 鼎有實,慎所之也。我仇有疾,終无尤也。 鼎耳革,失其義也。 覆公餗,信如何也。 鼎黃耳,中以為實也。 玉鉉在上,剛柔節也。周易 第五十一卦 震下震上 易經:震:亨。震來虩虩,笑言啞啞。震驚百里,不喪匕鬯。 初九:震來虩虩,后笑言啞啞,吉。 六二:震來厲,億喪貝,躋于九陵,勿逐,七日得。 六三:震蘇蘇,震行无眚。 九四:震遂泥。 六五:震往來厲,億无喪,有事。 上六:震索索,視矍矍,征凶。震不于其躬,于其鄰,无咎。婚媾有言。 彖曰:
新字:鼎顛趾,未悖也。利出否,以従貴也。 鼎有実,慎所之也。我仇有疾,終无尤也。 鼎耳革,失其義也。 覆公餗,信如何也。 鼎黄耳,中以為実也。 玉鉉在上,剛柔節也。周易 第五十一卦 震下震上 易経:震:亨。震来虩虩,笑言唖唖。震驚百里,不喪匕鬯。 初九:震来虩虩,后笑言唖唖,吉。 六二:震来厲,億喪貝,躋于九陵,勿逐,七日得。 六三:震蘇蘇,震行无眚。 九四:震遂泥。 六五:震往来厲,億无喪,有事。 上六:震索索,視矍矍,征凶。震不于其躬,于其鄰,无咎。婚媾有言。 彖曰:
書き下し
鼎趾を顛(さかしま)にすとは、未だ悖(もと)らざるなり。否(わる)きを出すに利ありとは、以て貴きに従ふなり。鼎に実有りとは、之(ゆ)く所を慎むなり。我が仇疾有りとは、終に尤无きなり。鼎の耳革まるとは、其の義を失ふなり。公の餗(そく)を覆すとは、信に如何せん。鼎黄耳ありとは、中以て実と為すなり。玉鉉上に在るは、剛柔節あるなり。周易 第五十一卦。震下震上。易経。震は、亨る。震の来るとき虩虩(げきげき)たり、笑言啞啞(あくあく)たり。震は百里を驚かすも、匕鬯(ひちょう)を喪はず。初九、震の来るとき虩虩たり、后に笑言啞啞たり、吉。六二、震の来ること厲ふし、億(はか)りて貝を喪ひ、九陵に躋(のぼ)る、逐ふ勿かれ、七日にして得ん。六三、震ひて蘇蘇(そそ)たり、震ひて行けば眚无し。九四、震ひて遂に泥む。六五、震往来厲ふし、億りて喪ふこと无く、事有り。上六、震ひて索索(さくさく)たり、視ること矍矍(かくかく)たり、征けば凶。震其の躬(み)に于(お)いてせず、其の隣に于いてす、咎无し。婚媾言有り。彖に曰く、
現代語訳
鼎をひっくり返して足を上にするとは、まだ道にそむいてはいないのである。中の汚れを出すのによいとは、貴いものに従うのである。鼎に中身があるとは、どこへ向かうかを慎むのである。わが相手に病があるとは、最後まで咎がないのである。鼎の耳が変わるとは、その本来のはたらきを失うのである。公のための料理をひっくり返すとは、まことにどうしようもないのである。鼎に黄色の耳があるとは、中の徳を中身とするのである。玉の鉉が最上位にあるとは、剛と柔がほどよく節度を保っているのである。周易 第五十一卦。下も上も震(雷)。易経にいう。震(雷、震え動く)の卦。通じる。雷が来るとおそれおののくが、その後は笑い声が和やかに響く。雷が百里四方を驚かしても、祭りの匙と香り酒を取り落とさない。初九、雷が来るとおそれおののくが、後には笑い声が和やかに響く。吉である。六二、雷が激しく来て危うい。財貨を失うと見て、九重の丘に登って避ける。追うな。七日たてば取り戻せる。六三、雷に震えてうろたえる。震えながらも行動すれば災いはない。九四、雷に震えてついに泥にはまる。六五、雷が行き来して危うい。よく考えれば失うものはなく、なすべき事がある。上六、雷に震えて気力が失せ、目はきょろきょろと落ち着かない。進めば凶。雷が自分の身ではなく隣に落ちたうちに戒めれば、咎はない。縁組みの相手からとやかく言われる。彖伝にいう。
解説
関連する章句
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易経・震卦震の来るとき虩虩たりとは、恐れて福を致すなり。笑言啞啞たりとは、后に則有るなり。震の来ること厲ふしとは、剛に乗ればなり。震ひて蘇蘇たりとは、位当らざればなり。震ひて遂に泥むとは、未だ光いならざるなり。震往来厲ふしとは、危ふくして行くなり。其の事中に在り、大いに喪ふこと无きなり。震ひて索索たりとは、中未だ得ざればなり。凶なりと雖も咎无しとは、隣を畏れて戒むればなり。周易 第五十二卦。艮下艮上。易経。艮は、其の背に艮(とど)まりて、其の身を獲ず。其の庭に行きて、其の人を見ず、咎无し。初六、其の趾に艮まる、咎无し、永く貞にするに利あり。六二、其の腓(こむら)に艮まる、拯(すく)はずして其れ随ふ、其の心快からず。九三、其の限(こし)に艮まる、其の夤(せぼね)を列(さ)く、厲ふくして心を薫(や)く。六四、其の身に艮まる、咎无し。六五、其の輔(ほほぼね)に艮まる、言序有り、悔亡ぶ。上九、艮まるに敦し、吉。彖に曰く、
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易経・革卦鞏むるに黄牛を用ゐるとは、以て為す有るべからざるなり。巳日に之を革むとは、行きて嘉(よ)きこと有るなり。革言三たび就るとは、又何(いづ)くにか之(ゆ)かん。命を改むるの吉は、志を信ぜらるればなり。大人虎変すとは、其の文(あや)炳(へい)たるなり。君子豹変すとは、其の文蔚(うつ)たるなり。小人は面を革むとは、順にして以て君に従ふなり。周易 第五十卦。巽下離上。易経。鼎は、元いに吉、亨る。初六、鼎趾(あし)を顛(さかしま)にす、否(わる)きを出すに利あり。妾を得て其の子を以てす、咎无し。九二、鼎に実有り。我が仇(あいて)疾(やまひ)有り、我に即く能はず、吉。九三、鼎の耳革まり、其の行塞がる、雉の膏(あぶら)食はれず。方(まさ)に雨ふらんとして悔を虧(か)く、終に吉。九四、鼎足を折り、公の餗(そく)を覆す、其の形渥(あく)たり、凶。六五、鼎黄耳金鉉(きんげん)あり、貞に利あり。上九、鼎玉鉉あり、大吉にして利あらざる无し。彖に曰く、
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易経・象伝洊りに雷あるは震なり、君子は以て恐懼して修省す。
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易経・彖伝震(しん)は亨(とお)る。「震(しん)来たりて虩虩(げきげき)たり」とは、恐れて福を致すなり。「笑言(しょうげん)啞啞(あくあく)たり」とは、後に則(のり)あるなり。「震、百里を驚かす」とは、遠きを驚かして邇(ちか)きを懼(おそ)れしむるなり。「匕鬯(ひちょう)を喪(うしな)わず」とは、出でて以て宗廟社稷(そうびょうしゃしょく)を守り、以て祭主と為るべきなり。
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易経・損卦事を已めて遄やかに往くとは、上(かみ)と志を合するなり。九二の貞に利ありとは、中以て志と為すなり。一人行くとは、三なれば則ち疑はるるなり。其の疾を損すとは、亦喜ぶべきなり。六五の元吉は、上より佑(たす)くればなり。損せずして之を益すとは、大いに志を得るなり。周易 第四十二卦。震下巽上。易経。益は、往く攸有るに利あり。大川を渉るに利あり。初九、用て大作を為すに利あり、元吉にして咎无し。六二、或いは之を益す、十朋の亀も違ふ克はず、永く貞にして吉。王用て帝に享(まつ)る、吉。六三、之を益すに凶事を用ゐる、咎无し。孚有りて中行し、公に告ぐるに圭(けい)を用ゐる。六四、中行して公に告ぐれば従はる。用て依(よ)ることを為して国を遷すに利あり。九五、孚有りて心を恵む、問ふ勿くして元吉。孚有りて我が徳を恵とす。上九、之を益すこと莫く、或いは之を撃つ。心を立つること恒勿し、凶。彖に曰く、
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易経・謙卦謙謙たる君子とは、卑くして以て自ら牧うなり。鳴謙す、貞にして吉とは、中心より得るなり。労謙する君子は、万民服するなり。利ろしからざる无し、謙を撝うとは、則に違わざるなり。用て侵伐するに利ろしとは、服せざるを征するなり。鳴謙すとは、志未だ得ざるなり。用て師を行るべし、邑国を征するなり。周易 第十六卦。坤下震上。易経。豫は、侯を建て師を行るに利ろし。初六、豫を鳴らす、凶。六二、介きこと石の于し、日を終えず、貞にして吉。六三、盱りて豫しむ、悔ゆ。遅ければ悔い有り。九四、由りて豫しむ、大いに得る有り。疑う勿かれ、朋盍ぞ簪まらざらん。六五、貞にして疾む、恒に死せず。上六、豫に冥し、成るも渝わる有り、咎无し。彖に曰く、
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