易経 / 姤卦
系于金柅,柔道牽也。 包有魚,義不及賓也。 其行次且,行未牽也。 无魚之凶,遠民也。 九五含章,中正也。有隕自天,志不舍命也。 姤其角,上窮吝也。周易 第四十五卦 坤下兌上 易經:萃:亨。王假有廟,利見大人,亨。利貞。用大牲吉,利有攸往。 初六:有孚不終,乃亂乃萃,若號一握為笑,勿恤,往无咎。 六二:引吉,无咎,孚乃利用禴。 六三:萃如,嗟如,无攸利,往无咎,小吝。 九四:大吉,无咎。 九五:萃有位,无咎。匪孚,元永貞,悔亡。 上六:齎咨涕洟,无咎。 彖曰:
新字:系于金柅,柔道牽也。 包有魚,義不及賓也。 其行次且,行未牽也。 无魚之凶,遠民也。 九五含章,中正也。有隕自天,志不舎命也。 姤其角,上窮吝也。周易 第四十五卦 坤下兌上 易経:萃:亨。王仮有廟,利見大人,亨。利貞。用大牲吉,利有攸往。 初六:有孚不終,乃乱乃萃,若号一握為笑,勿恤,往无咎。 六二:引吉,无咎,孚乃利用禴。 六三:萃如,嗟如,无攸利,往无咎,小吝。 九四:大吉,无咎。 九五:萃有位,无咎。匪孚,元永貞,悔亡。 上六:齎咨涕洟,无咎。 彖曰:
書き下し
金柅に系ぐとは、柔道牽(ひ)けばなり。包に魚有りとは、義として賓に及ぼさざるなり。其の行くこと次且たるは、行きて未だ牽かれざるなり。魚无きの凶とは、民に遠ざかればなり。九五の章を含むは、中正なればなり。天より隕つる有りとは、志命を舎(す)てざるなり。其の角に姤ふとは、上窮まりて吝なり。周易 第四十五卦。坤下兌上。易経。萃(すい)は、亨る。王有廟に假(いた)る。大人を見るに利あり、亨る。貞に利あり。大牲を用ゐて吉、往く攸有るに利あり。初六、孚有れども終へず、乃ち乱れ乃ち萃(あつ)まる。若(も)し号べば一握して笑ひと為る、恤ふる勿かれ、往けば咎无し。六二、引かるれば吉にして咎无し、孚あれば乃ち禴(やく)を用ゐるに利あり。六三、萃如たり、嗟如(さじょ)たり、利しき攸无し、往けば咎无きも、小しく吝。九四、大吉にして咎无し。九五、萃むるに位有り、咎无し。孚とせられざれば、元いに永く貞にすれば、悔亡ぶ。上六、齎咨涕洟(せいしていい)す、咎无し。彖に曰く、
現代語訳
金属の車止めにつなぎとめるとは、柔らかなものの道が引き寄せるからである。包みの中に魚があるとは、道理として客には及ぼさないのである。行き悩んでためらうとは、進んでもまだ引き寄せられていないのである。魚がない凶とは、民から遠ざかったからである。九五が美しさを内に含むのは、中正だからである。天から降ってくるものがあるとは、志が天命を捨てないのである。角の先で出会うとは、上に行き詰まって恥をかくのである。周易 第四十五卦。下が坤(地)、上が兌(沢)。易経にいう。萃(集まる)の卦。通じる。王が祖先の廟に至って祭る。大人物に会うのがよい。通じる。正しさを守るのがよい。大きな生贄を用いれば吉。行く所があるのがよい。初六、誠があっても最後まで続かず、乱れては集まる。もし呼びかければ、一度手を握り合っただけで笑い合える。心配するな。行けば咎はない。六二、引き寄せられれば吉で咎はない。誠があれば、簡素な夏の祭り(禴)でも神は受けてくれる。六三、集まろうとして嘆く。よいことはない。行けば咎はないが、少し恥をかく。九四、大いに吉であってこそ咎がない。九五、人を集めるのにふさわしい位がある。咎はない。まだ信服されていなければ、大いなる徳を永く正しく保てば、後悔は消える。上六、嘆いて涙と鼻水を流す。咎はない。彖伝にいう。
解説
関連する章句
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易経・夬卦勝たずして往くは、咎なり。莫夜に戎有るも、中道を得ればなり。君子夬夬たるは、終に咎无きなり。其の行くこと次且たるは、位当らざればなり。言を聞きて信ぜざるは、聡明らかならざればなり。中行なれば咎无しとは、中未だ光いならざるなり。号ぶこと无きの凶は、終に長かるべからざるなり。周易 第四十四卦。巽下乾上。易経。姤(こう)は、女壮んなり、女を取るに用ゐる勿かれ。初六、金柅(きんじ)に系(つな)ぐ、貞にして吉。往く攸有れば凶を見る。羸豕(るいし)孚(まこと)に踟躅(ちちょく)す。九二、包(つと)に魚有り、咎无し、賓に利あらず。九三、臀に膚无く、其の行くこと次且たり、厲ふけれども大いなる咎无し。九四、包に魚无し、起(た)てば凶。九五、杞(き)を以て瓜を包む、章を含む、天より隕(お)つる有り。上九、其の角に姤(あ)ふ、吝なれども咎无し。彖に曰く、
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易経・萃卦乃ち乱れ乃ち萃まるとは、其の志乱るるなり。引かるれば吉にして咎无しとは、中未だ変ぜざればなり。往けば咎无しとは、上巽(したが)へばなり。大吉にして咎无しとは、位当らざればなり。萃むるに位有りとは、志未だ光いならざるなり。齎咨涕洟すとは、未だ上に安んぜざるなり。周易 第四十六卦。巽下坤上。易経。升は、元いに亨る。用て大人を見る、恤ふる勿かれ、南に征けば吉。初六、允(まこと)に升る、大吉。九二、孚あれば乃ち禴を用ゐるに利あり、咎无し。九三、虚邑に升る。六四、王用て岐山に亨(まつ)る、吉にして咎无し。六五、貞にして吉、階に升る。上六、冥(くら)くして升る、息(や)まざるの貞に利あり。彖に曰く、
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易経・序卦姤(こう)とは、遇うなり。物相遇いて而る後に聚(あつ)まる、故に之を受くるに萃(すい)を以てす。萃とは、聚まるなり。聚まりて上る者、之を升と謂う、故に之を受くるに升を以てす。升りて已まざれば必ず困(くる)しむ、故に之を受くるに困を以てす。上に困しむ者は必ず下に反る、故に之を受くるに井(せい)を以てす。井の道は革(あらた)めざるべからず、故に之を受くるに革を以てす。
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易経・彖伝萃(すい)は、聚(あつ)まるなり。順にして以て説(よろこ)び、剛中にして応ず、故に聚まるなり。「王、有廟(ゆうびょう)に假(いた)る」とは、孝享(こうきょう)を致すなり。「大人を見るに利あり、亨(とお)る」とは、聚まるに正を以てすればなり。「大牲(たいせい)を用うれば吉、往(ゆ)く攸(ところ)あるに利あり」とは、天命に順(したが)えばなり。其の聚まる所を観て、天地万物の情、見るべし。
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易経・歸妹卦帰妹娣を以てすとは、恒を以てなり。跛にして能く履む吉とは、相承くるなり。幽人の貞に利ありとは、未だ常を変ぜざるなり。帰妹須を以てすとは、未だ当らざるなり。期を愆るの志は、待つ有りて行くなり。帝乙妹を帰がしむ、其の娣の袂の良きに如かずとは、其の位中に在りて、貴を以て行ふなり。上六の実无きは、虚筐を承くるなり。周易 第五十五卦。離下震上。易経。豊は、亨る。王之に假る、憂ふる勿かれ、宜しく日中すべし。初九、其の配主に遇ふ、旬(ひと)しと雖も咎无し、往けば尚(たっと)ばるること有り。六二、其の蔀(しとみ)を豊(おほ)いにす、日中に斗を見る。往けば疑疾(うたがひ)を得。孚有りて発若(はつじゃく)たれば、吉。九三、其の沛(とばり)を豊いにす、日中に沫(ばつ)を見る。其の右の肱を折る、咎无し。九四、其の蔀を豊いにす、日中に斗を見る。其の夷主に遇ふ、吉。六五、章を来す、慶誉有り、吉。上六、其の屋を豊いにし、其の家を蔀(おほ)ふ。其の戸を窺へば、闃(げき)として其れ人无し。三歳まで觌(み)ず、凶。彖に曰く、
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易経・彖伝姤(こう)は、遇(ぐう)なり。柔の剛に遇(あ)うなり。「女を取(めと)るに用うる勿(なか)れ」とは、与(とも)に長かるべからざればなり。天地相遇いて、品物咸(ことごと)く章(あき)らかなり。剛、中正に遇いて、天下大いに行わる。姤の時義、大なるかな。
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