師導古典を学びたいすべての人に

易経 / 家人卦

閑有家,志未變也。 六二之吉,順以巽也。 家人嗃嗃,未失也;婦子嘻嘻,失家節也。 富家大吉,順在位也。 王假有家,交相愛也。 威如之吉,反身之謂也。周易 第三十八卦 兌下離上 易經:睽:小事吉。 初九:悔亡,喪馬勿逐,自復;見惡人无咎。 九二:遇主于巷,无咎。 六三:見輿曳,其牛掣,其人天且劓,无初有終。 九四:睽孤,遇元夫,交孚,厲无咎。 六五:悔亡,厥宗噬膚,往何咎。 上九:睽孤, 見豕負涂,載鬼一車, 先張之弧,后說之弧,匪寇婚媾,往遇雨則吉。 彖曰:

新字:閑有家,志未変也。 六二之吉,順以巽也。 家人嗃嗃,未失也;婦子嘻嘻,失家節也。 富家大吉,順在位也。 王仮有家,交相愛也。 威如之吉,反身之謂也。周易 第三十八卦 兌下離上 易経:睽:小事吉。 初九:悔亡,喪馬勿逐,自復;見悪人无咎。 九二:遇主于巷,无咎。 六三:見輿曳,其牛掣,其人天且劓,无初有終。 九四:睽孤,遇元夫,交孚,厲无咎。 六五:悔亡,厥宗噬膚,往何咎。 上九:睽孤, 見豕負涂,載鬼一車, 先張之弧,后説之弧,匪寇婚媾,往遇雨則吉。 彖曰:

書き下し

閑ぎて家を有つとは、志未だ変ぜざればなり。六二の吉は、順にして以て巽(したが)へばなり。家人嗃嗃たるは、未だ失はざるなり。婦子嘻嘻たるは、家の節を失ふなり。家を富ます大吉とは、順にして位に在ればなり。王有家に假るとは、交々(こもごも)相愛するなり。威如の吉とは、身に反(かへ)るの謂ひなり。周易 第三十八卦。兌下離上。易経。睽(けい)は、小事には吉。初九、悔亡ぶ。馬を喪ふも逐ふ勿かれ、自ら復(かへ)る。悪人を見れば咎无し。九二、主に巷(こうぢ)に遇ふ、咎无し。六三、輿(くるま)の曳かるるを見る、其の牛掣(ひきとど)めらる。其の人天(てん)せられ且つ劓(はなき)らる。初め无くして終り有り。九四、睽きて孤なり、元夫に遇ふ、交々孚あり、厲ふけれども咎无し。六五、悔亡ぶ、厥(そ)の宗膚を噬(か)む、往くも何の咎かあらん。上九、睽きて孤なり、豕(ぶた)の涂(どろ)を負ふを見、鬼を一車に載す。先には之が弧(ゆみ)を張り、后には之が弧を説(と)く。寇するに匪ず、婚媾せんとす。往きて雨に遇へば則ち吉。彖に曰く、

現代語訳

けじめを設けて家を保つとは、家の者の心がまだ乱れていないうちに手を打つのである。六二が吉なのは、従順でへりくだるからである。家の者を厳しく叱りつけるのは、まだ道を失っていない。妻や子がへらへら笑ってばかりいるのは、家の節度を失うのである。家を富ませて大いに吉とは、従順でふさわしい位にいるからである。王が家に至って家を保つとは、互いに愛し合うのである。威厳があって吉とは、自分自身を振り返ることをいうのである。周易 第三十八卦。下が兌(沢)、上が離(火)。易経にいう。睽(そむき合う)の卦。小さな事なら吉。初九、後悔が消える。馬を失っても追うな。自分から戻ってくる。悪人に会っても咎はない。九二、主君に路地で出会う。咎はない。六三、車が引き戻され、その牛が引き止められるのを見る。その人は額に入れ墨をされ鼻を切られる。初めはうまくいかないが、終わりはよい。九四、そむき合って孤立する。善い相手に出会い、互いに誠を交わす。危ういが咎はない。六五、後悔が消える。その一族の者が柔らかな肉を噛むようにたやすく合う。進んで何の咎があろうか。上九、そむき合って孤立する。豚が泥を背負っているのを見、車いっぱいに鬼が乗っているのを見る。初めは弓を引きしぼるが、後には弓を下ろす。相手は賊ではなく、縁組みを求める者である。進んで雨に出会えば吉である。彖伝にいう。

解説

前半は家人の爻の注で、けじめは心が乱れる前に設けること、威厳の吉とは他人を責めるより自分を省みることだと結びます。後半の睽は、火は上へ、沢は下へと向きが食い違う形で、人の心がそむき合う時を表します。初九は去った馬を追うなと言い、九二は正式な場でなく路地で主君に会えと言います。上九は疑心暗鬼の極みで、泥まみれの豚や車いっぱいの鬼が見え、弓を構えますが、相手は敵ではなく縁組みを求める者でした。雨に遇えば吉とは、わだかまりが解ける比喩です。職場の対立でも、去る者を追わず、非公式な場で話し、相手を敵と決めつける前に疑いを疑うことが、関係を取り戻す手がかりになります。

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る