師導古典を学びたいすべての人に

易経 / 坎卦

習坎入坎,失道凶也。 求小得,未出中也。 來之坎坎,終无功也。 樽酒簋貳,剛柔济也。 坎不盈,中未大也。 上六失道,凶三歲也。周易 第三十卦 離下離上 易經:離:利貞。亨。畜牝牛,吉。 初九:履錯然,敬之无咎。 六二:黃離,元吉。 九三:日昃之離,不鼓缶而歌,則大耋之嗟,凶。 九四:突如其來如,焚如,死如,棄如。 六五:出涕沱若,戚嗟若,吉。 上九:王用出征,有嘉折首,獲匪其醜,无咎。 彖曰:

新字:習坎入坎,失道凶也。 求小得,未出中也。 来之坎坎,終无功也。 樽酒簋貳,剛柔济也。 坎不盈,中未大也。 上六失道,凶三歳也。周易 第三十卦 離下離上 易経:離:利貞。亨。畜牝牛,吉。 初九:履錯然,敬之无咎。 六二:黄離,元吉。 九三:日昃之離,不鼓缶而歌,則大耋之嗟,凶。 九四:突如其来如,焚如,死如,棄如。 六五:出涕沱若,戚嗟若,吉。 上九:王用出征,有嘉折首,獲匪其醜,无咎。 彖曰:

書き下し

習坎にして坎に入るとは、道を失いて凶なるなり。求めて小しく得とは、未だ中を出でざるなり。来たるも之くも坎坎たりとは、終に功无きなり。樽酒簋弐とは、剛柔際わるなり。坎盈たずとは、中未だ大ならざるなり。上六道を失う、凶なること三歳なり。周易 第三十卦。離下離上。易経。離は、貞しきに利ろし、亨る。牝牛を畜えば、吉。初九、履むこと錯然たり、之を敬すれば咎无し。六二、黄離、元いに吉。九三、日昃くの離、缶を鼓して歌わざれば、則ち大耋の嗟あり、凶。九四、突如として其れ来如たり、焚如たり、死如たり、棄如たり。六五、涕を出だすこと沱若たり、戚えて嗟くこと若たり、吉。上九、王用て出征す、嘉きこと有りて首を折る、獲ること其の醜に匪ず、咎无し。彖に曰く、

現代語訳

「重なる険しさの中で穴の奥に落ち込む」とは、道を失って凶だということである。「求めて少しは得られる」とは、まだ険しさの中から抜け出ていないからである。「来ても行っても険しさが重なる」とは、最後まで功がないことである。「ひと樽の酒と二つの器」とは、剛と柔とが交わることである。「穴の水がまだ満ちない」とは、中の徳がまだ大きく広がっていないからである。上六が道を失い、凶であることが三年に及ぶ。『周易』第三十の卦。下も上も離(火)の卦である。易経にいう。離(つく、明るさ)は、正しさを守るのがよい。通る。牝牛のような柔順さを養えば吉である。初九、足取りが入り乱れる。慎み敬えば、とがめはない。六二、黄色の明るさにつく。大いに吉である。九三、日が傾くときの明るさである。素焼きの器を打ち鳴らして歌い楽しまなければ、老いの嘆きがあり、凶である。九四、突然やって来て、燃え上がり、死に、捨てられる。六五、涙がとめどなく流れ、憂えて嘆く。吉である。上九、王がこの者を用いて出征させる。よい功があり、首領を討ち取るが、捕らえるのはその仲間ではない。とがめはない。彖伝にいう。

解説

前半は坎の象伝で、険しさの中で求めて少し得られても、まだ険しさから抜け出てはいないと冷静に見ています。後半は第三十卦の離で、火を表す離が二つ重なり、明るさと、何かに付き従うことを表します。火は薪に付いて初めて燃え、明るさは付くものがあって輝くからです。卦辞の「牝牛を畜えば吉」は、明るい知恵ほど柔順さを養えという戒めです。九三の、日が傾くころに歌い楽しまなければ老いの嘆きがある、というくだりは、衰えを嘆くよりその時を受け入れて生きよという教えと読まれます。九四の、突然燃え上がってすぐ捨てられる者は、急な勢いの危うさを示します。才気ある人ほど、謙虚さと持続する力を備えたいところです。

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る