墨子 / 公孟
二三子復於子墨子曰:「告子勝為仁。」子墨子曰:「未必然也!告子為仁,譬猶跛以為長,隠以為廣,不可久也。」
新字:二三子復於子墨子曰:「告子勝為仁。」子墨子曰:「未必然也!告子為仁,譬猶跛以為長,隠以為広,不可久也。」
書き下し
二三子、子墨子に復して曰く、「告子は仁を為すに勝えたり」と。子墨子曰く、「未だ必ずしも然らざるなり。告子の仁を為すは、譬うれば猶お跛にして以て長しと為し、隠にして以て廣しと為すがごとし。久しかる可からざるなり」と。
現代語訳
門人たちが墨子に報告した。「告子は仁を行うのに優れています」。墨子が言った。「必ずしもそうとは限らない。告子が仁を行うのは、たとえば足の不自由な者が自分を背が高いと言い、狭いところにいる者が自分を広いと言うようなものだ。長くは続かない」。
解説
前の一段では告子を弁護した墨子が、ここでは評価を抑えます。無理な姿勢で背伸びしているものは長続きしない、という見方です。批判する者を排除しないことと、その人を高く評価することは別だ、という線引きにもなっています。人物評を、その場の印象ではなく続けられるかどうかで見る視点です。
この章句が説くこと
持続評価無理人物印象
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