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智囊 / 不戰・高仁厚

高仁厚攻東川楊師立。夜二鼓,賊黨鄭君雄等出勁兵掩擊城北副使寨。楊茂言不能御,帥眾棄寨走;其旁寨見副走,亦走。賊直薄中軍,仁厚令大開寨門,設炬火照之,自帥士卒為兩翼,伏道左右。賊見門開,不敢入,還去,仁厚發伏擊之。賊大敗。

新字:高仁厚攻東川楊師立。夜二鼓,賊党鄭君雄等出勁兵掩撃城北副使寨。楊茂言不能御,帥衆棄寨走;其旁寨見副走,亦走。賊直薄中軍,仁厚令大開寨門,設炬火照之,自帥士卒為両翼,伏道左右。賊見門開,不敢入,還去,仁厚発伏撃之。賊大敗。

書き下し

高仁厚は東川の楊師立を攻む。夜二鼓、賊党の鄭君雄ら勁兵を出して城北の副使の寨を掩撃す。楊茂言は御ぐこと能わず、衆を帥いて寨を棄てて走る。その旁の寨は副の走るを見て、また走る。賊は直ちに中軍に薄る。仁厚は令して寨門を大いに開かしめ、炬火を設けてこれを照らし、自ら士卒を帥いて両翼と為り、道の左右に伏す。賊は門の開くを見て、敢えて入らず、還り去る。仁厚は伏を発してこれを撃つ。賊は大いに敗る。

現代語訳

高仁厚は東川の楊師立を攻めた。夜の二更、賊の仲間の鄭君雄らは精鋭の兵を出して、城の北にある副使の砦を奇襲した。楊茂言は防ぎきれず、兵を率いて砦を捨てて逃げた。その近くの砦も、副使が逃げるのを見て、同じく逃げた。賊はまっすぐ中軍に迫った。高仁厚は令を下して砦の門を大きく開かせ、松明をともして照らし、自ら士卒を率いて両翼となり、道の左右に伏せた。賊は門が開いているのを見て、あえて入らず、引き返した。仁厚は伏兵を発して撃ち、賊は大敗した。

解説

高仁厚は、奇襲を受けて両側の砦が崩れる中、中軍の門を大きく開き、松明で照らして敵を誘いました。敵が罠を疑って入らず引き返すところを、左右に伏せた兵が撃ち、大勝しています。これは空城の計と同じ型で、慌てて閉じこもるより、堂々とした態度が敵の判断を狂わせることを示します。現代の管理職も、突発的なトラブルで隠そうとしたり守りを固めすぎたりせず、あえて状況を開示して堂々と構えることが、相手の疑念を招き、時間を稼ぐ効果を持つことがあります。ここには馮夢龍の評はなく、次の話へ続く場面です。

この章句が説くこと

大開寨門設炬火伏兵鄭君雄危機管理判断

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