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智囊 / 敏悟・開元寺沙彌・令狐綯

乾符末,有客寓廣陵開元寺,不為僧所禮,題門而去。題云:「龕龍去東涯,時日隱西斜,敬文今不在,碎石入流沙。」僧眾皆不解,有沙彌知為謗語,是「合寺苟卒」四字。令狐綯鎮淮海日,嘗游大明寺,見西壁題云:「一人堂堂,二曜同光;泉深尺一,點去冰旁;二人相連,不欠一邊;三梁四柱烈火燃,除卻雙鉤兩日全。」諸賓幕莫辨,有支使班蒙,一見知是「大明寺水,天下無比」八字。

新字:乾符末,有客寓広陵開元寺,不為僧所礼,題門而去。題云:「龕竜去東涯,時日隠西斜,敬文今不在,砕石入流沙。」僧衆皆不解,有沙弥知為謗語,是「合寺苟卒」四字。令狐綯鎮淮海日,嘗游大明寺,見西壁題云:「一人堂堂,二曜同光;泉深尺一,点去冰旁;二人相連,不欠一辺;三梁四柱烈火燃,除却双鉤両日全。」諸賓幕莫弁,有支使班蒙,一見知是「大明寺水,天下無比」八字。

書き下し

乾符の末、客の広陵の開元寺に寓する有り。僧に礼せられず、門に題して去る。題して云う、「龕龍、東涯に去り、時日、西斜に隠る。敬文今ま在らず、砕石、流沙に入る」と。僧衆みな解せず。沙弥有り、謗語なるを知る。これ「合寺苟卒」の四字なり。令狐綯、淮海を鎮むる日、嘗て大明寺に游び、西壁に題して云うを見る、「一人堂堂、二曜同光、泉深尺一、点去冰旁、二人相連、不欠一辺、三梁四柱烈火燃、除却双鈎両日全」と。諸賓幕、辨ずる莫し。支使班蒙有り、一見して「大明寺水、天下無比」の八字なるを知る。

現代語訳

乾符年間の末、ある旅の客が広陵の開元寺に泊まったが、僧たちに礼を尽くされなかったので、門に詩を書いて去った。詩には「龕龍、東涯に去り、時日、西斜に隠る。敬文今ま在らず、砕石、流沙に入る」とあった。僧たちはみな意味が分からなかった。ひとりの小僧が、これは悪口だと気づいた。「合寺苟卒(寺じゅうが卑しい連中)」の四字を隠していたのである。令狐綯が淮海を鎮めていたとき、大明寺に遊び、西の壁に書かれた詩を見た。「一人堂堂、二曜同光、泉深尺一、点去冰旁、二人相連、不欠一辺、三梁四柱烈火燃、除却双鈎両日全。」賓客や幕僚たちは意味を弁別できなかった。支使の班蒙が一目見て、これは「大明寺水、天下無比」の八字だと分かった。

解説

漢字の分解や連想で隠された言葉を読み取る、文字謎の二話です。最初の詩は僧侶の無礼に対する皮肉が隠されており、小僧だけが気づきました。二つ目は、寺の水を称える内容を字の構造に埋め込んだものです。いずれも、表面的な意味と、隠された意味が別にあることを示しています。管理職は、丁寧な言葉の裏にある不満や皮肉、あるいは称賛を読み取る感度を持つと、人間関係のトラブルを予防できます。ただし、隠された意味を深読みしすぎると誤解を生むので、確認の手続きも併せて行うことが必要です。

この章句が説くこと

合寺苟卒大明寺水天下無比字謎題詩言外の意味洞察

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