智囊 / 委蛇・魏勃
勃少時,嘗欲見齊相曹參,家貧無以自通,乃嘗獨早掃齊相舍人門,相舍怪,以為物而伺之,得勃。曰:「願見相君無因,故為子掃,欲以求見耳。」於是舍人見勃於參。〔馮評〕曹相國最坦易,不為崖岸者,魏勃猶難於一見如此,況其他乎!吁!
新字:勃少時,嘗欲見斉相曹参,家貧無以自通,乃嘗独早掃斉相舎人門,相舎怪,以為物而伺之,得勃。曰:「願見相君無因,故為子掃,欲以求見耳。」於是舎人見勃於参。〔馮評〕曹相国最坦易,不為崖岸者,魏勃猶難於一見如此,況其他乎!吁!
書き下し
勃、少き時、嘗て斉相の曹参に見えんと欲するも、家貧しくして以て自ら通ずる無し。乃ち嘗て独り早く斉相の舎人の門を掃く。相の舎人怪しみ、以て物と為して之を伺い、勃を得たり。曰く、「相君に見えんことを願うも因無し。故に子の為に掃き、以て見えんことを求めんと欲するのみ」と。是に於いて舎人、勃を参に見えしむ。〔馮評〕曹相国は最も坦易にして、崖岸を為さざる者なるに、魏勃すら猶お一見を此くの如く難しとす。況んや其の他をや。吁。
現代語訳
魏勃は若いころ、斉の宰相の曹参に会いたいと思いましたが、家が貧しく、自分から取り次ぎを頼む手段がありませんでした。そこで、早朝に一人で宰相の舎人の門を掃除し続けました。宰相の舎人は不思議に思い、怪しいものがいるのではないかと見張って、魏勃を捕まえました。魏勃は言いました。「宰相にお目にかかりたいのですが、つてがありません。そこで、あなたのために掃除をして、会わせていただこうと思ったのです。」そこで舎人は魏勃を曹参に会わせました。〔馮評〕曹相国は最も気さくで、高ぶったところのない人であったのに、魏勃でさえ一度会うのにこれほど難しかった。まして他の人はなおさらである。ああ。
解説
この章句が説くこと
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