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智囊 / 經務・鄭曉時

會議午門台基及奉天門殿樓等台基、階級、石柱磉、花板、石面、紛紛不決。公欲言,恐眾不肯信,特造大匠徐杲請教,杲雖匠藝,亦心服公,即屏左右,公曰:「今有三事,一午門台基,眾議將前三面拆去一丈,從新築土砌石。如此,恐今工作不及國初堅固,萬一樓成後舊基不動,新基傾側,費巨萬矣。莫若只將台下龜腳,束腰,墩板等石,除不被火焚壞者留之,其壞者鑿出燼餘,約深一尺五寸,節做新石補入,內土令堅,仍用木杉板障之,決不圮壞,三面分三工,不過一月可完。唯左右掖門兩旁須彌座石最大且厚,難換,必須旁石換齊後,如前鑿出,約深二尺五寸,做成新石墊上,與舊石空齊,用鐵創肩進,亦易為力。」徐曰:「善。」

新字:会議午門台基及奉天門殿楼等台基、階級、石柱磉、花板、石面、紛紛不決。公欲言,恐衆不肯信,特造大匠徐杲請教,杲雖匠芸,亦心服公,即屏左右,公曰:「今有三事,一午門台基,衆議将前三面拆去一丈,従新築土砌石。如此,恐今工作不及国初堅固,万一楼成後旧基不動,新基傾側,費巨万矣。莫若只将台下亀脚,束腰,墩板等石,除不被火焚壊者留之,其壊者鑿出燼余,約深一尺五寸,節做新石補入,内土令堅,仍用木杉板障之,決不圮壊,三面分三工,不過一月可完。唯左右掖門両旁須弥座石最大且厚,難換,必須旁石換斉後,如前鑿出,約深二尺五寸,做成新石墊上,与旧石空斉,用鉄創肩進,亦易為力。」徐曰:「善。」

書き下し

会議するに、午門の台基及び奉天門・殿楼等の台基・階級・石柱磉・花板・石面は、紛紛として決せず。公は言わんと欲するも、衆の信ぜざるを恐れ、特に大匠の徐杲を造り請教す。杲は匠芸なりと雖も、亦た心から公に服し、即ち左右を屏く。公曰く、「今、三事あり。一に午門の台基は、衆議は前三面を拆去すること一丈、新たに土を築き石を砌かんとす。此の如くすれば、恐らくは今の工作は国初の堅固に及ばず。万一、楼成りて後に旧基は動かず、新基は傾側すれば、費は巨万ならん。只だ台下の亀脚・束腰・墩板等の石を将て、火に焚かれ壊されざる者を除きて之を留め、其の壊れたる者は燼余を鑿ち出し、約深さ一尺五寸、節に新石を做して補入し、内の土を堅からしめ、仍お木杉板を用いて之を障えば、決して圮壊せず。三面を三工に分かてば、一月に過ぎずして完わるべし。唯だ左右の掖門の両旁の須弥座石は最も大にして且つ厚く、換え難し。必ず旁石を換え斉えて後、前の如く鑿ち出し、約深さ二尺五寸にして、新石を做成して垫上し、旧石と空斉し、鉄創を用いて肩進すれば、亦た力を為し易し」と。徐曰く、「善し」と。

現代語訳

会議では、午門の台基、および奉天門・殿楼などの台基・階段・石の柱礎・花模様の板・石の表面について、議論がまとまらなかった。公は意見を述べたかったが、人々が信じないことを恐れ、わざわざ大工の棟梁徐杲に教えを請うた。徐杲は職人だが、心から公に服していたので、すぐに左右の人を退けた。公は言った。「今、三つの事があります。一つ目、午門の台基は、皆の議論では前の三面を一丈ずつ取り壊し、新たに土を築いて石を積もうとしています。こうすると、恐らく今の工事は開国当初の堅固さに及びません。万一、楼ができた後で古い基礎が動かず、新しい基礎が傾けば、費用は巨万になります。台の下の亀脚・束腰・墩板などの石のうち、焼けて壊れていないものは残し、壊れたものは焼けた層を削り出し、およそ深さ一尺五寸にして、その分を新しい石に作り替えて補入し、内部の土を固め、さらに杉板で囲えば、決して崩れません。三面を三つの工事に分ければ、一月かからずに終わるでしょう。ただ左右の掖門の両脇の須弥座石は最も大きく厚くて、取り替えにくい。必ず脇の石を取り替え終えた後で、前と同じように削り出し、およそ深さ二尺五寸にして、新しい石を作って下に敷き、古い石と高さを揃え、鉄の楔で肩に押し込めば、やはり力を入れやすいです」。徐杲は言った。「よろしい」。

解説

全面的な解体建て替えを避け、傷んだ部分だけを削って補う提案を、現場を知る専門家に先に相談して固めた話です。会議の場で意見を言っても信用されないと見た鄭暁時は、棟梁の徐杲を人払いして直接教えを請い、納得を得ました。新旧の基礎が合わず傾く危険を理由に、必要な範囲だけを手直しする案としています。工期は三面を三つの工事に分けて一月、とも具体的です。管理職は、重大な方針を会議で通す前に、現場の専門家と個別に対話して実現性を固める根回しの有効さを読み取れます。ただし根回しの中身が実質のある技術案であることが前提です。

この章句が説くこと

台基徐杲特造請教新基傾側一月完根回し

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