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智囊 / 經務・鄭曉時

公又曰:「奉天門階沿石,一塊三級,殿上柱磉大者方二丈,如此重大,不比往時皇城無門限隔,可拽進,近年九廟災,木石諸料不能進,拆去承天門東牆方進得,今料比九廟又進三重門,尤難為力,莫若起開焦土,將舊階沿磉石,地面花板石,逐一番轉,尚有堅厚可用,番取下面,加工用之,至於殿上三級台基並樓門台基,俱如午門挖補皆可,公能力主此議,省夫力萬萬,銀糧何至數百萬,驢騾車輛又不知幾,莫大功德也!」徐甚喜,後三日再議,悉如前說。

新字:公又曰:「奉天門階沿石,一塊三級,殿上柱磉大者方二丈,如此重大,不比往時皇城無門限隔,可拽進,近年九廟災,木石諸料不能進,拆去承天門東牆方進得,今料比九廟又進三重門,尤難為力,莫若起開焦土,将旧階沿磉石,地面花板石,逐一番転,尚有堅厚可用,番取下面,加工用之,至於殿上三級台基並楼門台基,倶如午門挖補皆可,公能力主此議,省夫力万万,銀糧何至数百万,驢騾車輛又不知幾,莫大功徳也!」徐甚喜,後三日再議,悉如前説。

書き下し

公は又た曰く、「奉天門の階沿石は一塊三級、殿上の柱磉の大なる者は方二丈なり。此の如く重大にして、往時の皇城に門限の隔て無く拽ぎ進むべきに比せず。近年、九廟の災に、木石の諸料は進むること能わず、承天門の東牆を拆去して方に進み得たり。今の料は九廟に比して又た三重門を進むれば、尤も力を為し難し。焦土を起開し、旧き階沿・磉石・地面の花板石を、逐一に番転すれば、尚お堅厚にして用うべきものあり。下面を番取し、工を加えて之を用う。殿上の三級の台基及び楼門の台基に至るまで、俱に午門の如く挖補すれば皆な可なり。公、能く力めて此の議を主れば、夫力を省くこと万万、銀糧は何ぞ数百万に至らん。驢騾・車輛も又た幾ばくか知らず。莫大の功徳なり」と。徐は甚だ喜び、後三日に再び議し、悉く前説の如し。

現代語訳

公はまた言った。「奉天門の階段の縁石は一つの石が三段分あり、殿上の柱の礎石の大きいものは一辺が二丈です。これほど重く大きいと、昔の皇城に門の敷居の障害がなかった頃に引き入れたのとは違います。近年、九廟の災害の時には、木や石の資材を搬入できず、承天門の東の壁を取り壊してやっと入れました。今の資材は九廟のときよりさらに三重の門を通らねばならないので、特に力を出しにくい。焼けた土を掘り起こし、古い階段の縁石、礎石、地面の花模様の石を、一つずつひっくり返せば、まだ堅く厚くて使えるものがあります。下の面を表にして取り、手を加えて使います。殿上の三段の台基や楼門の台基に至るまで、すべて午門と同じように削って補えばよいのです。あなたが力を入れてこの案を主張してくだされば、人夫の労力を省くことは万万、銀と食糧は数百万に及ぶことはなく済みます。驢馬・騾馬・車輛も、どれほど節約できるか分かりません。莫大な功徳です」。徐杲は大いに喜び、三日後にまた会議があったが、すべて前の説のとおりになった。

解説

石をひっくり返して裏面を表に使うという、手間を抑える具体策を示した場面です。巨大な石材を新しく運び込もうとすれば、何重もの門が障害になり、過去の災害の際にも壁を壊してようやく通した実績があります。焼けた石の下面が無傷であることに着目し、搬入せずに現場で再利用する案が出ました。ここで鄭暁時は、棟梁の力で案を会議に通してもらう形をとり、徐杲を主役に立てています。三日後の再議が前の説のとおりになったのは、前もって専門家と固めていたからです。管理職は、功を譲る形で味方を作り、案を通す力学を学べます。

この章句が説くこと

階沿石番転挖補省夫力莫大功徳再利用

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