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智囊 / 剖疑・狄仁杰

狄梁公為度支員外郎,車駕將幸汾陽,公奉使修供頓。並州長史李玄衝以道出妒女祠,俗稱有盛衣服車馬過者,必致雷風,欲別開路。公曰:「天子行幸,千乘萬騎,風伯清塵,雨師灑道,何妒女敢害而欲避之?」玄衝遂止,果無他變。

新字:狄梁公為度支員外郎,車駕将幸汾陽,公奉使修供頓。並州長史李玄衝以道出妬女祠,俗称有盛衣服車馬過者,必致雷風,欲別開路。公曰:「天子行幸,千乗万騎,風伯清塵,雨師灑道,何妬女敢害而欲避之?」玄衝遂止,果無他変。

書き下し

狄梁公、度支員外郎たり。車駕、将に汾陽に幸せんとし、公、奉使して供頓を修む。并州長史李玄衝、道の妒女祠を出ずるを以て、俗に称す、盛んに衣服車馬して過ぐる者は、必ず雷風を致す、と。別に路を開かんと欲す。公曰く、「天子の行幸は千乗万騎なり。風伯、塵を清め、雨師、道に灑ぐ。何ぞ妒女の敢えて害して、之を避けんと欲するや」と。玄衝、遂に止む。果たして他の変無し。

現代語訳

狄仁傑(梁公)が度支員外郎であったとき、天子の車駕が汾陽へ行幸することになり、公は使者として宿泊や食事の準備を整える役目を負った。并州長史の李玄衝は、道が妒女祠のそばを通るので、世間では、立派な衣装や車馬で通る者は必ず雷や風を招くと言われていることから、別に道を開こうとした。公は言った。「天子の行幸は千乗万騎の大行列だ。風の神は塵を清め、雨の神は道に水を撒く。妒女ごときが、どうして敢えて害をなすことがあろうか。避ける必要はない」。玄衝は、そこでやめた。果たして何の異変もなかった。

解説

狄仁傑は、天子の行幸は神々さえ奉仕する威儀の行列だと位置づけ、妒女の祟りを恐れる必要はないと論じました。迷信を理屈で否定するというより、より大きな権威と秩序の枠組みで祟りを無力化する論法です。現場の役人は無用な回り道で費用と時間を失うところでした。管理職が、前例や噂を理由に必要な計画が曲げられようとしているとき、より上位の目的を根拠に、判断の優先順位を示すことで、不要な迂回を防げます。ただ、その言葉が根拠のある自信から出ていることが前提で、無謀な強行とは区別が必要です。

この章句が説くこと

妬女祠風伯清塵雨師灑道避路迷信優先順位

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