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武家家訓集 / 北条早雲廿一箇条第21条

一文武弓馬の道は常なり、記すにおよばず、文を左にし武を右にするは古の法、兼て備へずんば有べからず、

書き下し

一文武弓馬の道は常なり、記すにおよばず、文を左にし武を右にするは古の法、兼て備へずんば有べからず、

現代語訳

文と武、弓と馬の道は日常のことであり、書き記すには及ばない。文を左にし武を右にするのは古の法である。かねてから備えておかなければならない。

解説

最後の条は、文武弓馬の道は常のことだから書き記すに及ばないと述べ、文を左に武を右にするのは古の法で、あらかじめ備えていなければならないと結びます。二十一条は日常の起居から始まりましたが、最後に武家の本分である文武の両立へ戻る構成です。「文を左にし武を右にする」は、文武を並べて重んじる古法を指す言い方で、本文に出典は書かれていません。現代の組織にとっては、知的な準備と実行の力のどちらかに偏らず、平時から備えておくべきだという意味になります。備えは事が起きてからでは間に合いません。

この章句が説くこと

文武両道備え平時基本日常武家家訓集

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