武家家訓集 / 北条早雲廿一箇条第19条
一ゆふべは六ッ時に門をはたとたて、人の出入によりあけさすべし、さ樣になくしては、由斷に有之、かならず惡事出來すべき也、
新字:一ゆふべは六ッ時に門をはたとたて、人の出入によりあけさすべし、さ様になくしては、由断に有之、かならず悪事出来すべき也、
書き下し
一ゆふべは六ッ時に門をはたとたて、人の出入によりあけさすべし、さ樣になくしては、由斷に有之、かならず惡事出來すべき也、
現代語訳
夕方の六つ時には門をぴたりと閉め、人の出入りがあるたびに開けさせよ。そうしなければ油断が生じ、必ず悪事が起こるものである。
解説
日暮れの六つ時に門を閉じ、出入りがあれば都度開けさせよという条です。そうしないと油断が生まれ、必ず悪事が起こると理由を添えています。門限は人を縛るためというより、油断という隙をつくらないための決めごととして述べられています。出入りの都度確認するという手間を惜しまない点も要点です。現代では、勤務時間や入退室、権限管理、情報の持ち出しなどのルールにあたり、決めたことを例外なく運用する姿勢が組織の安全を保ちます。小さな緩みを放置しないことが、大きな不祥事の予防になります。
この章句が説くこと
規律油断門限ルール運用リスク管理武家家訓集
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