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論語 / 里仁篇

子曰:以約失之者,鮮矣。

書き下し

子曰わく、約を以てこれを失う者は鮮し。

現代語訳

簡素に生きる者の失敗は少ない。

解説

「約」とは、締めすぎるくらいに己を引き締め、無駄を削ぎ落として生きることです。話す時も口数を抑え、お金を使う時も余分を求めず、約束事も背伸びせず引き受ける。そうやって自分を律している人は、大きな失敗をしにくいものです。家計を切り詰めて堅実に暮らす人、口約束を安請け合いしない人が、結局は生活も人間関係も安定しているのと同じです。派手に振る舞い、あれもこれもと手を広げる人ほど、どこかで綻びが出ます。控えめであることは消極的な生き方ではなく、失敗を遠ざけ、周りからの信頼を積み重ねる、地に足のついた強さなのです。

この章句が説くこと

自己修養規律慎重さリスク管理持続可能性

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