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武治提要 / 民政・第4段

或は山林、河海、都城、塞關、街衢、防堤、鄕里、市鄽、神祉、佛院等の制令のごとき、或は鳥獸、魚鼈、穀鹽、菜菓、材木、薪蒭のごときに至て、皆民政のよる處なり。各其節制あつて、或は民の欲を正して、天物を暴せしめず、或は征賦を出さしめて、其國恩を償はしむるが如き、皆やむことを得ざるの道にして、其詳なること布て方策にあり。

新字:或は山林、河海、都城、塞関、街衢、防堤、郷里、市鄽、神祉、仏院等の制令のごとき、或は鳥獣、魚鼈、穀塩、菜菓、材木、薪蒭のごときに至て、皆民政のよる処なり。各其節制あつて、或は民の欲を正して、天物を暴せしめず、或は征賦を出さしめて、其国恩を償はしむるが如き、皆やむことを得ざるの道にして、其詳なること布て方策にあり。

書き下し

或は山林、河海、都城、塞關、街衢、防堤、鄕里、市鄽、神祉、佛院等の制令のごとき、或は鳥獸、魚鼈、穀鹽、菜菓、材木、薪蒭のごときに至て、皆民政のよる處なり。各其節制あつて、或は民の欲を正して、天物を暴せしめず、或は征賦を出さしめて、其國恩を償はしむるが如き、皆やむことを得ざるの道にして、其詳なること布て方策にあり。

現代語訳

山林、河海、都城、関所、街路、堤防、村里、市場、神社、寺院などの制令から、鳥獣、魚介、穀物、塩、野菜、果物、材木、薪や飼い草に至るまで、すべて民政が関わるところです。それぞれに節度の決まりがあります。民の欲を正して、自然の産物を荒らさせないようにし、あるいは年貢や賦役を出させて国の恩に報いさせる。これらはみな、やむを得ない道であり、その詳しい内容は方策に述べられています。

解説

この段は、民政の守備範囲が、土地や施設から、山海の産物、日用品に及ぶことを列挙しています。羅列の語り口ですが、要は、民の暮らしに関わるものすべてに節度の決まりが要るという考えです。資源を使い尽くさせないことと、民に負担を求めることを、同じ「やむを得ない道」として並べているのが特徴です。現代の組織でも、共有の資源や予算は、使い方の線引きを決めておかないと荒れます。自由と負担のバランスを明文化することが、管理職の仕事の一つになります。

この章句が説くこと

民政節制制令天物負担武治提要

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