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武治提要 / 正職役・第6段

器と職との應を知こと、別法あるにあらず。人を知こと、審に職事を盡こと明にして、二のもの相併せて大小輕重長短精粗を校量するときは、其則亦捺べからず。

新字:器と職との応を知こと、別法あるにあらず。人を知こと、審に職事を尽こと明にして、二のもの相併せて大小軽重長短精粗を校量するときは、其則亦捺べからず。

書き下し

器と職との應を知こと、別法あるにあらず。人を知こと、審に職事を盡こと明にして、二のもの相併せて大小輕重長短精粗を校量するときは、其則亦捺べからず。

現代語訳

器と職が応じていることを知るのに、特別な方法があるわけではない。人を知ることが詳しく、職の事を尽くすことが明らかで、この二つを並べ合わせて、大小・軽重・長短・精粗を比べ測るなら、その法則はまた動かしがたいものとなる。

解説

前の段を受け、器と職を合わせる方法を述べる短い段です。特別な秘伝はなく、人をよく知ることと、職の内容をよく尽くして明らかにすることの二つを並べ、大小、軽重、長短、精粗で見比べればよいと言います。つまり、人の側と仕事の側の両方を詳しく把握し、それらを同じ物差しで比べるというやり方です。人だけを細かく見ても、仕事の中身が曖昧であれば合わせようがありません。いまの現場でも、人材の評価は熱心なのに、職務内容の整理が不十分なまま配置を決めている例があります。職務記述を明確にして、人の特性と突き合わせることが、配置の質を高めます。

この章句が説くこと

器と職配置職務比較見極め武治提要

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