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武治提要 / 知人・第4段

凡物は無知なるが故に、外象と內と異なること少し。爰を以て九方皐が骨を知ごときの技あり。人は智あるが故に、內に伏する處あらわれず。たくむこと婉なるを以て、明なり難し。明察の力、尤も此間にあり。

新字:凡物は無知なるが故に、外象と内と異なること少し。爰を以て九方皐が骨を知ごときの技あり。人は智あるが故に、内に伏する処あらわれず。たくむこと婉なるを以て、明なり難し。明察の力、尤も此間にあり。

書き下し

凡物は無知なるが故に、外象と內と異なること少し。爰を以て九方皐が骨を知ごときの技あり。人は智あるが故に、內に伏する處あらわれず。たくむこと婉なるを以て、明なり難し。明察の力、尤も此間にあり。

現代語訳

およそ物は知恵がないので、外の姿と内とが異なることが少ないものです。それゆえ、九方皐が骨を知ったような技もあります。人は知恵があるので、内に伏しているものが現れません。巧みに偽ることが婉曲であるので、明らかにしにくいのです。明察の力は、とりわけこのあたりにあります。

解説

この段は、物は知恵がないから外見と内実が異なることが少ないが、人は知恵があるので内に伏しているものが現れにくいと述べます。巧みに取り繕うことが穏やかでさりげないほど見抜きにくく、明察の力が試されるのはまさにその点だというのです。九方皐の名は骨相を見分ける技の例として本文に出てきますが、本文の範囲ではそれ以上の来歴は語られません。現代の職場でも、面接で好印象を与える人が実務では異なる面を見せたり、普段は穏やかな人が圧力下で本性を現したりします。外から見える情報だけで判断しない慎重さを持つよう促す段です。

この章句が説くこと

明察外面と内面取り繕い骨洞察武治提要

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